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ANAオープンゴルフトーナメント 2025

滑り込み出場の山脇健斗がノンプレッシャーの67。

主にチャレンジトーナメント(ACNツアー)の賞金ランキング上位者と、QTランクの上位者で構成される出場優先順位が2週前の「フジサンケイクラシック」後に見直され(リランキング)、本大会から新しいリストを適用している。⛳最新のリランキングリスト


日本でのプロ3季目を戦う山脇健斗(やまわき・けんと)は、昨季のチャレンジトーナメント賞金ランク12位(優先順位は19番目)から今シーズンをスタートさせたが、開幕から10試合に出場し、予選通過はリランキングの「フジサンケイクラシック」までに、まだ3試合。

優先順位を39位まで落としてしまったため、出場枠115人(+5人はアマ枠)の本大会は、まさに滑り込みの出場だった。
「そもそも、出られると思っていなかったので。逆にプレッシャーはゼロ。出られてラッキー」とウキウキと、5アンダーの「67」で好発進した。




本大会は初出場だが、「中途半端に予選通過をして下の方では意味がない」と、初日から強気にプレー。
「攻めのゴルフではないけれど、スマートに上位を狙う意識で」と、風が穏やかな前半で4つ伸ばすと、風と雨の後半は「耐えのゴルフを頑張った」と、2バーディとボギーは1個。

好スコアの要は、5歳から20歳まで使っていたのと同一タイプのパターだ。
テーラーメイド社で社長をつとめた経歴を持つお父さんの康一さんから毎年、誕生日に贈られてきたモデルだそうだ。

はたちを機にしばらく別メーカーを使っていたが「フジサンケイクラシック」からまた戻しつつ、30グラム軽量に。
「ロングパットのタッチが全然合わなかったのが、めちゃくちゃよくなって。2メートル以内も全然外していない」。

相乗効果でショットもよくなり、「ドライバーも打って、祈って、という感じだったのが、ちょっとまとまってきた」と、好スタートに成功した。

お父さんの仕事の関係で、米サンディエゴで生まれ、6歳からPGAツアー選手も教える有名コーチのクリス・メイソン氏に師事した。
山脇は23年に、プロになるため中退したが、コリン・モリカワは母校のカリフォルニア大学バークレー校の大先輩で、一緒に練習させてもらう機会も多い。

お兄さんの翔平さんは、スリクソンのツアーレップとして主に米女子選手をみているクラブのプロで、山脇が最初カナダツアーから、日本に主軸を移したあとも、迷えばすぐメールや電話で相談に乗ってくれるなど、家族の助けも借りながら、キャリアアップに懸命だ。

「今週はトップ10で、来週につなげないといけません」。
せっかく得た好機は逃せない。

※当初、山脇選手のお父さんのお名前を間違って表記しておりました。ご本人とご家族のみなさまにお詫びして修正いたします。申し訳ございませんでした。

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