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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2025
勝って決めたい金子は6位で、勝って逆転したい蟬川は5位。賞金レースも残り1日
勝って決めたい賞金1位の金子駆大(かねこ・こうた)は首位と3打差の通算5アンダー・6位タイで混戦に潜り込み、勝って逆転の賞金王を狙う蟬川泰果(せみかわ・たいが)は、2打差の通算6アンダー・5位で最終日を迎える。
最終決戦を翌日に控えたこの日は、“チーム金子”が東京よみうりに集結した。
ショットの目澤コーチを筆頭に、パットの橋本コーチと、ウェッジの永井コーチと、山喜トレーナーが、スタートからずらりと見守った。
ジュニア時代から看ている山喜コーチは、同じ名古屋で杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)のケアも担当しているそうだ。
この日は、朝から嬉しいニュースも入った。
杉浦がPGAツアーの2次予選を9位で通過した。
杉浦からは即、喜びの連絡があり、「身体が動かなくなった。こんなに緊張したのは初めてだった」などと感想していたという。
「ほんとうによかった。僕もほっとしました。明日は無事、駆大(こうた)が決めてくれれば…」。
もうひとりの大事な教え子の快挙を心待ちにしている恩人の前で、きょうは金子が気を吐いた。
前半こそ「ショットがあまりよくない」と手を放す場面もたびたびあり、2バーディ、1ボギーの1アンダーと伸び悩んだが、「後半はかみ合ってきて、最後は良い上りができたかな」。
16番で5メートルを沈めると、17番パー5では2メートルも逃さず、最後屈指の18番パー3は、7ウッドで7メートルに乗せたバーディトライを見事に決めた。
今年最後の大一番では、組み合わせにも恵まれている。前日の3日目は、一昨年のJGTO賞金王で、欧州・DPワールドツアーの資格で来季PGAツアーへの昇格を決めている中島啓太(なかじま・けいた)とラウンドし、この日は、昨季の賞金王で、来季PGAツアーのシード権を確保している金谷拓実(かなや・たくみ)とプレーし、「少し海外の話もできた」と、来週に控えたPGAツアー最終予選会への“イメトレ”もばっちり。
勝てば文句なしの戴冠へ。
「優勝はいつでもしたい。最後まであきらめずに上を目指して頑張るだけ」(金子)
蟬川は、今週自己ベストの4アンダー「66」で、最終日に希望をつないだ。
4アンダーで入った終盤16、17番で「バーディ、イーグル獲れればと、ちょっとしびれていました」と、ティショットが散ったが、「緊張するというのは良いこと」と、前を向き、16番では7メートルを沈めてバーディ。
「自分でも鬼門と思っていた3日目に伸ばせた」。土曜日に前日の5打から2打まで首位との差を詰められた手ごたえは残る。
眠れないほどではないが、「ティショットがタイトなホールが多いので。明日うまくいくのかな、とかネガティブなマインドも出てきたりする」と毎夜、就寝前は、翌日のプレーで頭がいっぱいになる。
いざ、コースに出れば「手汗がべちょべちょです。凄い緊張…」と日々、戦い続けた重圧もあと1日。
かつて最終戦で逆転・賞金王に就いたのは、片山晋呉(2000年)と宮里優作(2017年)と、昨年の金谷拓実の3人だけ(記録が残る85年以降)だが、いずれも賞金2位からで、賞金3位からなら史上最大のどんでん返しだ。
「本当にあとは最終日にやりきるだけ」。
最終日は、ランキング順で回った初日に続いて、再び同組での直接対決になった。
コータもタイガも最後に燃える。













