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〜全英への道〜ミズノオープン 2023

3日目も首位キープ。安森一貴「勝ち負けにこだわって」QT12位からの完全Vとメジャー切符の偉業へ

QT12番目の25歳が完全優勝での初Vと、初のメジャー切符を狙う。
安森一貴(やすもり・かずき)が、最終日も単独首位から偉業に挑む。



2位の金谷拓実とは2打差。
「勝ち負けにこだわって、強い気持ちで1日できたらいい」と、逃げきりに意欲を示した。

初日から、首位を走り続ける。


しかも、連日の大量リード。

スコアがもっとも変動すると言われる前日の土曜日は、3差をつけてスタートした。


レギュラーツアーでの優勝争いは、初体験だ。
「1番のティショットはきのうより緊張しました。ティーが刺せるか不安だった」と、ティアップ時の手の震えを警戒したそうだが、思いのほかすんなり出来た。


持ち球とは逆のフェードボールを要求される前半最後の9番ではティショットが左隣の10番ラフへ。

でも、9アイアンを握った165ヤードの2打目は、ラッキーキック。跳ねてグリーンを捕らえて、パーセーブ。


ピンチにも、大阪商業大学付属高校時代に王子と呼ばれた端正な笑顔も崩れず、ボギーは3打目が深いディボット跡に埋もれた11番だけ。

通算16アンダーで、3日目もリードを死守した。


初日から首位を走り続ける完全優勝のツアー初Vなら2019年の「日本ゴルフツアー選手権」で堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)が達成して以来。


今季はQT12位から参戦。
まだ初シードも獲らないうちに、メジャー舞台に立つ大チャンスもかかる。


最終組で回ることになった金谷拓実(かなや・たくみ)とは、今季開幕戦「東建ホームメイトカップ」で一緒に練習ラウンドした。

「飛距離は僕と同じか、金谷選手のほうが飛ぶくらい。パットが上手い」と、手強さは承知だが、「相手に影響されないようにプレーができたら、結果につながると思う」。

未体験の領域へ。
プリンスの冒険はここからが本番だ。


初日の王子

2日目の王子

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