Tournament article

i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘 2022

怪我の功名か!?大谷俊介が2位タイへじわりと浮上

首位と6打差の2アンダー16位タイからスタートした大谷俊介が4アンダー68でラウンド。通算6アンダーとして2位タイへ浮上した。

ショットするたびにフィニッシュで片手を離すシーンが目立った大谷。それもそのはずで、実は右肩に水が溜まる症状が出ていて、痛みで肩の高さよりも上に腕を上げられない状態なのだ。

「実は去年から違和感というか痛みはあったんですが、それでも誤魔化しながらも普通には振れていたんです。それが今年の2月から痛みで全く腕が上げられなくなってしまって。ショットするたびに腕を離すので、周りからはイップスなんじゃないって思われているかもしれないんですけど、本当に痛くて。日常生活でも棚の上の物が取れなかったり、かなり不自由しています」。

治療しながら試合には出ているものの、やはり腕や肩には負担がかかるため、症状的には悪化しているのが現実のよう。ただ、怪我の功名と言っていいものかどうか、無理ができない分、セーフティにゴルフを組み立てるようになり、それが今週はいい方向に働いている。

また、昨年は不調だったショートゲームが今年はいい感覚になり、それでグリーンを外してもなんとかなるという気持ちの余裕も追い風になっている。

「今できることしかできない」。

そんな必要以上に自分に期待できない状態のときほど、奇跡は起こるものだ。明日の最終日は無欲で4打差を追いかける。