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i Golf Shaper Challenge in 筑紫ヶ丘 2022

ホストプロの2人が全力で大会を盛り上げる

伊藤有志と梅山知宏の2人はホストプロとして今大会に挑む。

特に伊藤は今大会に2019年に出場した際に2位タイに終わり、惜しくも優勝を逃しているだけに今年はリベンジを果たしたいと意気込む。

「前回は優勝を逃しているので、ABEMAツアーでの初優勝をここで飾りたいという気持ちがすごく強いですね。ゴルフの状態は良くなっているので、チャンスはあると思いますし、本当に優勝したいです」。

伊藤は女子プロゴルフの大西葵と昨年結婚し、9月には男児を授かり、育児をしながらゴルフの練習に取り組んでいる。伊藤自身、様々な環境の変化によりゴルフへ取り組む姿勢が変わったと言う。

「奥さんに尻を叩かれて、ゴルフに対しての気持ちが変わりました。ゴルフの練習に関しても、トレーニングに関しても見直して、ちゃんとやるようにしたら本当にゴルフの調子も良くなってきたので、奥さんには感謝しています」。

もちろんこれまでも適当にやっていたわけではないだろうが、妻である大西葵のゴルフへの取り組み方を目の当たりにして、それまでの自身の生ぬるさを実感した。

結婚を機に全てが変わった伊藤がこれまでとはひと味違うゴルフを披露する。まずは、相性の良い今大会で結果を残し、妻に吉報を届けたいところだ。


一方の梅山もホストプロとして大会を盛り上げようと強い気持ちで今週の大会に乗り込んできた。

この数年は期待されながらもなかなか結果を残すことができていない梅山だが、実はまだまだ進化の途中。その手応えを少しずつではあるが梅山自身が感じ始めている。

「ホストプロらしく前向きにプレーして盛り上げることができればと思っています。良かった時期よりも飛ぶようにはなっていますし、徐々にではありますがゴルフの状態は良くなっています。少しずつですが成長はしてるかと。ぼく自身が松山英樹や石川遼と同級生ということもあって、将来はアメリカでやりたいという目標があります。そのために体を改善したり、食事に気をつけたりしてきましたが、結局は技術と平行してやらないとモノにならないということに気づいて、今年は小さいスイングから始めたりもしています。結果、できること、できないことへの線引きができるようになってからゴルフが良くなってきました」。

梅山の「毎日が勉強です」と楽しげに話す姿が印象的だった。それだけ目指すべきものが以前よりも明確になり、自分がやるべきことが見えているという証だろう。

大きな夢に向かう梅山が今週の試合でさらなる進化を目指す。