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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2022

プロアマ戦のパー4でイーグル。中島啓太がプロ初仕事→初会見

昨年覇者として、デビュー戦からしっかりとプロのつとめを果たした。

中島啓太は、大会前日21日のプロアマ戦に参加し、「試合のような緊張感があり最初はパットが決められなかったですが、後半はバーディ、イーグルも獲れました」と、343ヤードの10番パー4で、40ヤードの2打目をチップインを奪うなど11アンダー、4位タイの成績にもしっかり貢献。


プロアマ戦で最終日の予行演習です


ラウンドレッスンも熱心に行い、「何度かアドバイスさせていただいて、自分でも気付くことがありましたし、楽しくプレーできました」と、有意義な1日を過ごした。


プレー後のゲストとの“お茶会”も和やかにこなして、公式会見に臨んだ。

今月12日のプロ転向表明後、初の公の場。



「世界で活躍するゴルファーを目指したい。またゴルファーの前に、一人のアスリートとしてジュニアの目標となれるような人になりたいです」と、決意表明した。


昨年のこの大会でツアー史上5人目のアマチュア優勝を達成した。
今年は、マスターズと全米オープン、全英オープンとメジャー3試合に出場を果たした。

「3つとも予選落ちしてしまって、メジャーで活躍するには心技体がベストでなければいけない」と、課題もより明確に定まった。

「世界中のゴルフファンが集まる大会で試合ができて、いい経験ができたかなと思います」と先月は、男子として初となる2年連続の世界アマ1位のメダルを獲得。

「アマとして、やり残したことはない」と、全英オープン後にプロ転向を決意した。

「1年前のこの大会で優勝できて、1年後のこの大会でプロ転向するというストーリーが自分の中で凄く好きで、この大会を選ばしていただきました」と、JGTOのツアーメンバー登録のタイミングや準備など、すべて本大会に合わせてスケジュールを組んできた。


松山英樹が「三井住友VISA太平洋マスターズ」でアマ(2011年)でもプロ(2016年)でも同一大会制覇を達成しているが、アマ→プロで大会連覇なら史上初。

また松山が、日本選手として2試合目の最速V記録を持つが、デビュー戦初Vなら、まだ誰もなしえていない偉業へ。


「京都・城陽」の昨年大会は狭い会場で、パー3以外の全ホールでドライバーを打つ大胆不敵なアマVを演じた。

「兵庫・小野東洋」に会場を移した今年は「全ホールでドライバーとは考えていないですが簡単にレイアップはしたくない。ドライバーを持つ回数は多いと思いますし、ガレスコーチと粘り強く、アグレッシブに攻めていくと決めました」と戦略を明かし、「自分で決めたことを貫いていけるようなデビュー戦にしたい。結果にもこだわり、優勝を目指して頑張りたいです」。
ピンと伸ばした背筋が相変わらずさわやかだ。

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