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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2021

堀川未来夢が2日間の大会最少ストロークを更新

明日も頑張ろう



シビれる空気が充満する会場で、堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)が止まらない。

 

8アンダーの「64」で回った初日に「スコアを伸ばした翌日は伸び悩む」と、自ら予言していた。

 

だが、今度はボギーなしの7バーディで「65」。

さらに7つ伸ばした。

通算15アンダーは、大会の予選ラウンド2日間の最少ストロークを1打更新する快進撃を見せた。

 

パッティングで手が過剰に反応するイップスの症状に悩んで長いが今週は、「パターもショットのドローとフェードのイメージで打ってみる」と、新たな処方箋に加えて、開催コースをよく知るという、日大で1年後輩の吉田心さんをキャディに起用。

 

「グリーンの速さだったり、目の強さだったりよく分かっている。自分もライン読みが得意なんですけど、その辺も息が合うので、いつもより自信をもって打てている」と、2人で力を合わせて症状の克服に尽力。

 

2日目にして早、2位と4差の独走態勢を築くことができた。

 

今週は、残り2戦の賞金レースと共に、シード権争いの最終戦だ。

 

「選手の目の色が違う。みな気合いが入っている試合」と、ひしひしと感じるが、かといって賞金ランク15位の堀川が、逆転の賞金王を狙うというのはあまりにも現実離れをしているし、すでに賞金シードも次週のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権も手中にある、という状況である。

 

「どれも気にしなくていい位置なのですが、1年の集大成として、どれだけいいプレーができるか。僕も気合いを入れていきたいと思います」と、トレードマークのビッグスマイルで、会場の重い空気を一変。

 

初優勝を5年シードで飾った19年の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」以来の2勝目に向かって猛進する。

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