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マイナビABCチャンピオンシップ 2021

香妻陣一朗「シンゴさんみたいに」70%でもV争い

あれから5…!!©JGTOimages


韓国生まれの米国人、トッド・ペクと香妻陣一朗が、通算9アンダーで首位タイに並んだ。

 

ペクは前半最後の18番パー5で約14メートルのイーグルパットを決めるなど「67」を記録し、「自分のゴルフに集中し、忍耐力を持ってゴルフをすれば結果はついてくる」と、初優勝に賭ける。

 

ツアー通算2勝目を狙う香妻は、相変わらずスコアはいい。

でも、「まだ長いクラブを持たされた時に、思うような球は打てていない」と、最後の18番もティショットを左のバンカー近くのラフまで曲げた。

 

「おのずと刻まされた」と、まずは丁寧にフェアウェイに置き、110ヤードの第3打を52度のウェッジで、ピン80センチにくっつけバーディ締め。

 

スタートの1番から5連続バーディを奪うなど「66」を出して首位と1差の2位タイにつけた前日初日は体の疲れを訴え、「自分への期待はゼロ」と、言って宿に帰った。

 

疲れた内臓をいたわり、晩ご飯も軽めにして、21時半には就寝。

5時過ぎまでたっぷり睡眠を取るなど養生につとめて、「初日の状態が40%なら、この日は70%。今日は昨日よりはまだ体の動きはよくなったが、ティショットも、セカンドショットも思うような球は打てていない」。

 

長いショットに不安がある分、2メートル前後のチャンスを3つ続けて沈めた4~6番など、パターやショートアイアンに頼ってしぶとくスコアを組み立てた。

 

「まだちょっと、自分に期待はできないけどそれくらいのほうが、いいのかもしれない。自分のやれることをやっていこうと思えるから」。

なんでも、かんでも100%がいいわけじゃない。

 

今大会は2016年に、自身初の最終日最終組を経験。同組で回った片山晋呉の勝者のゴルフはまだ鮮明に覚えている。

 

「本当に、隙のないゴルフでした。行っちゃいけないところに絶対打たず、ミスしても確実にタップインパーで相手にプレッシャーをかけていく。凄く勉強になったことを、今も覚えています」。

 

片山の王者のゴルフに破れはしたが、「僕は4位に入って初シード入りを果たした。思い出の大会です」。

 

あれから5年。

シード選手に定着し、昨11月にはツアー初優勝も果たした。

今年は特に9月以降、好調を続けて先週のホスト試合を含めて2位タイ3回。

「あの頃より自分も成長できたという実感がある。自分もシンゴさんみたいな隙のないゴルフが前より少しはできると思う」。

70%でも、今は勝てる力があることを証明する。

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