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ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ ツアートーナメント 2021

インド人もビックリ。ガンジーさんのホクホクな1日

右手にヤキイモ、左手にガリガリ君
インド人もビックリだ。
日本に来て4年のラヒル・ガンジーが、8バーディ1ボギーの「64」。
7アンダーの単独首位で初日を飛び出し、とにもかくにもノリスにお礼。

「キミのおかげで魔法みたい!」。

今年はパットに苦戦し、賞金ランキングはまだシード権には遠い81位。

2週前の「ブリヂストンオープン」で”中尺パターのアームロック”に初挑戦してみたけど、また予選落ちした。

出場権のなかった先週と先々週に、所属コースの「JOYXゴルフ倶楽部(兵庫県佐用郡)」で練習を積んでもいっこうに気配がなかったのに、「一昨日の練習ラウンドで、ノリスに習って突然良くなった!」と、大喜びだ。

アドバイスは単純明快。
今まで真ん中に置いていたボールを、左足寄りに変えただけ。

「それだけでひらめいちゃった!」と、前半2番で10メートルのバーディトライを決めると、後半14番での3連続バーディなど、どれも5メートル内のチャンスを逃さず、スタートダッシュを成功させた。

今シーズンは、出場権が確定していない最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を含めて残り6戦。

この好機をなんとかつかみ取りたい切なる理由がある。

18年の「パナソニックオープン」での初優勝で獲得した複数年シードが、今シーズン限りで終了。
「賞金シードが取れなければ12月のQTにも行かなくちゃいけない…」。

今夏、東京五輪を機に一度、里帰りをするつもりだったが、コロナのインド株が流行。いったん日本を出てしまったら、再入国できないことがわかって、帰国を断念した。

「3月からもう7か月もインドに帰っていない…」。

帰りを待つ母親のためにもこれ以上、帰郷を伸ばすわけにはいかない。

ここが踏ん張りどころ。
「シード権を確定できたら即刻帰る」と、がぜん気合が入っている。

ISPSが主催する大会は、会場内の飲食がなんでも食べ放題。
「アイスが大好き! 今朝はヤキイモを食べてコースに出ました」と、ホクホクの大会初日。

ちなみに、選手専用の釣り堀も大会名物だがこちらはまだ未体験だそうだ。
「釣りって、人生でまだやったことがないんです。まずはしっかり予選通過をしたら、土曜日に心して挑んでみたい」。
釣果は週末まで取っておく。
ほんとうのお楽しみはこれからだ。

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