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フジサンケイクラシック 2020

セルフプレーで好発進。伊藤有志が暫定首位 

8か月ぶりの再開初戦は、雷雲接近の影響で1時間22分の競技中断を挟み、21人がプレーを残して日没順延になった(17時42分)。

初日から波乱の中で、プロ5年目の25歳、伊藤有志(いとうゆうし)が暫定トップに躍り出た。

コロナ対策として認められた、キャディをつけないセルフプレーで「66」を記録。
全長7500ヤードを超える難コースでこの日、叩いたボギーは「久しぶりの試合でフワフワしていた」という、スタートの10番だけ。
3連続を含む6つのバーディは、16番で右バンカーから「強めに入った」というラッキーなチップインもあった。

普段から、極力キャディに頼らず、「すべて自分でやりたいタイプ。気を使ってしまうし、全部自分のせいにしたい」と電動アシストカートを操るこの日のセルフプレーはジャッジミスもなく「ほぼ完璧な1日でした」と、胸を張った。

有志は「ゆうじ」ではなく「ゆうし」と読む。
三重県松阪市出身。
徳和小学時代は、ソフトボールで全国ベスト16の経験がある。

ゴルフは10歳から始め、三重高校3年時にプロを目指すがQTで失敗。東北福祉大に進んだ。
14年の「東北アマ」で優勝。16年には日本学生を制して自信をつけた。

嵐の大野智さん似とも言われるジャニーズ顔に、芸能界入りを勧められたこともあったが16年にプロ入りを実現。

3年目の17年に、この「フジサンケイクラシック」で最終日にボギーなしの67で回り、ツアーで自己ベストの7位につけたが、同年の初シードはならなかった。

昨季はAbemaTVツアーで賞金ランク上位19名に入ったが、今季レギュラーでの出番はほとんどないと諦めていた。
だがこのコロナ禍で、状況が一変。
海外の全シード選手が欠場した再開初戦で思いがけず、出場の機会を得た。

自粛期間にトレーニングに励み、体重は7キロ増。
以前は朝食を抜くことも多かったが「今朝もホテルでクロワッサンを3個も食べました」。
飛距離も伸びて、ヘッドスピードも上がった。
たくましくなって戻ってきた。

「明日も今日のスコアが出れば嬉しいけれど、出せるコースではない。イーブンを目標に頑張りたい」と、控えめに「試合の開催準備は本当に大変だったと思うので。今週は、感謝を忘れずプレーしたい」。
再び迎えたチャンスと真摯に向き合う。

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