今季は心技体が充実している。

伊藤有志が８バーディ、ノーボギーの63で満足できるファーストラウンドを終えた。

「この２、３年はショットの調子は本当にいいんです。何も変えずに、今のスイングが自分に合っているんだなと感じています」。

この日はパットがよく決まったと振り返る通り、課題はやはりパッティングだ。

伊藤自身が自覚しているのシーズン中に新しいパターに変えてしまうある意味で悪い癖がある。

「パッティングがいいのに、新しいのに変えてそれでダメになる。結局良かったパターに戻しても、新しいパターの感覚が残ってしまって、それで調子が戻らないというのがここ２、３年のこと。それを今年はやらないと決めています」。

伊藤がＡＣＮツアーで初優勝を飾ったのは2023年の最終戦。それ以来の優勝を狙うわけだが、シーズン途中での優勝は前回とは意味が異なると話す。

「今週優勝することができれば、残りの試合の戦い方も変わるだろうし、また違う発見もあると思うので、シーズンの途中で勝ちたいですね」。

明日以降の伸ばし合いになる覚悟はできている。自信を持てているパッティングを武器に２勝目を狙う。

• 伊藤 有志