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ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山 2019

デロスサントスは強心の持ち主!6番アイアンを折りながら勝ちを引き込んだ

首位とは5打差からスタートしたJ・デロスサントス。前半を4バーディ、ノーボギーで折り返すと、11番でトラブルに見舞われた。ティショットを曲げて、ボールは木のそばに。普通にスイングすればシャフトが当たる状況で、デロスサントスは躊躇なくショット。もちろんシャフトは折れてしまったが、そのホールは見事にパーセーブに成功。前半のいい流れを切らさなかった。
デロスサントスは米国出身で’17年にプロ転向。’18年はアジアンツアーの下部ツアーを主戦場としていた。日本ツアーへの憧れは以前からあり、昨年のQTで60位に入り、今季の出場権を得ている。
「日本の試合に出られることが本当に嬉しいです。そして日本の試合で勝てたことはなによりも嬉しいことです。日本の多くの試合に出ることが目的ですが、さらに活躍してシード権を獲得することが今年の目標です」。
優勝スピーチの際に「日本語が喋れなくてごめんなさい」とハニカミながら話す姿に初々しさを感じるデロスサントスだが、日本への愛情は深い。というのも小さい頃にやっていた柔道ではなんと黒帯の腕前。日本の文化や歴史にも興味があったとのことで、日本ツアーでプレーすることを目標にしていた。
そのプレーぶりは淡々としたものだった。最終組の中島徹があがってくるまではかなりの時間があったはずなのに、プレーオフではそれを全く感じさせないプレーを展開し、あっさり1ホール目でバーディを奪い勝負を決着した。アイアンを折ってもグリーンを狙う強気なスタイルは童顔の見た目からは想像できないが、かなりの強心の持ち主であることは間違いない。これでデロスサントスには「関西オープンゴルフ選手権競技」と「RIZAP KBCオーガスタ」への出場権が与えられる。ツアーでどのようなプレーを見せてくれるのかにも注目したい。

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