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Novil Cup 2019

“たかがゴルフ”精神で好転!?杉本エリックの覚醒

2017年から日本を主戦場としている杉本エリック。日本生まれの米国育ちの杉本にとって日本は生まれ故郷であるものの異国の地と言える存在。知り合いもいない。住むのも初めて。そんな環境の中でゴルフを続けることに肉体的にも精神的にも疲れ果ててしまった。
そんな状態を打破すべく、オフの間は育ったサンディエゴに戻り、ゴルフを見直す術を探った。
「スイングに関しても体のトレーニングに関しても色々とやってきました。オフはとにかく上手い選手と回ろうと思って、それを積極的にやりましたね」。
大学時代から一緒にやってきて仲のいいチャーリー・ホフマンとかザンダー・シャウフィレらとプレーし、ゴルフに対して難しく考えすぎていたことに気づいたと言う。彼らとゴルフをしていると、良い意味でゴルフなんて大したことではないと感じられたと言うのだ。
「ゴルフってただ球を打っているだけ。良いも悪いも関係ないんだなと感じたんです。自分の調子が悪いと余計なことを考えがち。それでメンタルなんかも崩れてしまうんだけど、でもそれは技術もメンタルもちゃんとできていない証拠なんです。だから自分が納得できるゴルフさえやれていればそれでいいんだと思いながら今週はプレーしました」。
「ダメだったら働きますよ!」と笑いながら話す杉本だが、何か吹っ切れた雰囲気が漂っている。苦しんだ昨年とは違う活躍を見せてもらいたい。

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