ZOZO CHAMPIONSHIP 2019

燃えるタイガー。偉業へのカウントダウン

6時30分からスタートした第3ラウンドは、3差をつけて終了。続いて14時から出た最終ラウンドは、真っ赤な勝負服に着替えてウッズがいよいよ必勝態勢に入った。

延期と無観客試合の2日間を経て、この日は2万2678人もの大ギャラリーが詰めかけた。異様な熱気と歓声の中で、4メートルのバーディ発進すると5、6番はいずれも1メートル以内の連続バーディで、一時は5打差をつけて後続を突き放しにかかった。

この日は早朝6時30分から第3ラウンドをこなし、続いて午後2時から最終ラウンドに突入。中断の合図が鳴った11番まで計29ホールの長丁場になった。
ウッズの一番の懸念は、8月に5度目の手術をした左ひざの状態だった。

「術後、これほど膝に負担をかけたのはなかった。それを踏まえると、上手くいった1日だったと思う」。

記念すべき日本初開催で迎えたシビアな復帰初戦となった。
「10時間以上コースにいて、集中力のオンオフを繰り返すのは大変。気がそれてしまう瞬間もあるが、そこでまた集中し、目の前のショットに100%コミットしなければならない。精神力が、一番試されると思う」。

長い1日を乗り切り、松山との3差を保って暫定首位のまま、翌28日月曜日は朝7時半から再開する残りの7ホールで、いよいよカウントダウンを始める。
このまま勝ち切れば、サム・スニードが持つ82勝の最多勝利に並ぶ。
首位で最終ラウンドを迎えた際の勝率の高さは、誰もが知るところ。
再開ホールは難易度1位の12番ホールだ。
「490ヤードあって、タフなパー4のひとつ。ここからのスタートは容易ではないと、キャディのトッドとも話した。良いスタートを切ることが大事」とひとつ、逃げ切りポイントを挙げて「やるべきことをやれば勝てるだろう。そうなれば、82勝ということだが勝つためにやるべきは、集中すること」。
日本初開催の新規米ツアーで、偉業達成なるか。

    関連記事