ZOZO CHAMPIONSHIP 2019

ウッズに感謝! 石川遼が4打差7位

石川遼は初日、すぐ後ろの組でウッズの背中を追いかけラウンド。「でも思っていたより全然みなさん、とどまってくれていた」と、おどけて笑った。
スタートの10番ティで、あれほどひしめく大ギャラリーもウッズのティショットが終われば、「さーっといなくなっちゃうのかな、と。『石川遼は、またみられるしな』と言って。僕がギャラリーならそうします」。

だが、次に自分の番になってもウッズに負けない大声援の中で、ティショットを打たせてもらえた。むしろ飛び交う声は、ウッズの時より親しみ深く、暖かでもあった。
「嬉しかった」。

この日初日のギャラリー数は、記録の残る92年以降としては2010年の中日クラウンズの1万3252人を抜いて最多の1万8536人。

近年まれにみる数字を記録して「ゴルフ人口は、減ったといわれますけど、本当にこれだけ多くの方々が、今週の開催を心待ちにしてくれていた。その気持ちが伝わってきた」。

日本初開催の米ツアーで記念すべき初日から、さっそく大ギャラリーの前で、劇的展開で盛り上げてくれたウッズ。
自分もつい、いちファンの視線で後ろの組からチラチラとプレーを確認しながら「最初3オーバーだったのに、途中で見たら1アンダー。どうやって戻してきたのか」。
そこから、さらにあれよち6アンダー。
初日から、さっそく奇跡のようなゴルフを見せられ「ちょっと鳥肌が立ちました。ぞくっとした。来てくれて本当にありがとうございます、と言いたいです」。
このたびの来日に、ジャパンゴルフツアーを代表して改めて礼を述べた。

自身はこの日、後半の2、3番、5番、6番といずれも2メートル前後のきわどいパーパットをしのいでボギーはなし。
バーディは2つにとどまったが、2アンダーはウッズと4打差。
悪くない。
「ウッズは、20年以上も世界のトップに君臨しているすごい選手」と、そのキャリアと存在にはひれ伏しても、「今の状態で、自分のベストのチョイスをしてそこに集中していく。他人は関係ない」。
どれほどの強豪が相手でも、頂点を目指していく気持ちは誰にも負けたくない。

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