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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2019

スーパー銭湯所属。古田幸希が4アンダーの好発進

思いがいっぱい詰まった舞台で、上々のスタートだ。
プロ6年目の27歳、古田幸希(ふるたこうき)が初日に67。
後半12番のパー5は、左のバンカーからSWで15ヤードの3打目をチップイン。1イーグル、4バーディ(1ボギー)の4アンダーは、成長を自覚する好スコアになった。

「自分の中では上出来です。前はこんなに上手くなかった」。
中2の日本アマで、ここ東広野ゴルフ倶楽部を初ラウンド。
「あの時は難しくて何が何だか。成績も覚えていない」。
懐かしのコースで月曜から練習を重ねて記憶を追った。
難条件は、当時と変わらずでも極力刻まず1Wで積極的に。
「逃げてもバーディは獲れない。爆発的なスコアを出すためにはガンガン行って、短いクラブでチャンスを作るのが大事」と攻めて好発進。
「久々のレギュラーなので。楽しく回れれば」。
今週は、青森県三沢市の実家が祖父の代からパナソニック製品を扱う電気店を営むご縁で、主催者推薦を頂き5月の関西オープン以来となる今季3戦目。
「すごく感謝しています」。
アマ時代から過去5度の出場チャンスを頂き、初の決勝進出はやっと昨年。「今年もまた出させていただけるなら、さらに上で」と初日から気合も入り、ホールアウト後は会場に校外学習で来ていた地元ジュニアとふれあいの時間を作るなど、貢献活動でも恩返しに励んだ。

宮城の名門・東北福祉大を出て、卒業後もそのまま仙台で活動を続けていたが、今年2月の結婚を機に地元に戻った。

先代を引き継いだ父親の修一さんが、2階に電気店を残したまま階下で始めたスーパー銭湯「三沢空港温泉」が、今の所属先。試合のない日は古田も早朝4時起きで、浴場の掃除をしたり、機械室で湯の温度調節など、父の見様見真似で家業を手伝う。
「仕事のありがたみを感じないと、人間的に成長できないと思って。良い社会勉強になり、視野が広がった」。
ゴルフにも好影響が出ているという。

”兼業”の夫を支えるのは日本ジュニア2勝など、トップアマで活躍した亜衣さん(旧姓・宮澤さん)。
「競技はもう辞めましたがゴルフを知っているので。嫁の言葉一つ一つが力強く重たい」。
予選落ちに、夫が落胆して帰ろうものなら「命を獲られるわけじゃない。気にせず思い切ってやりなさい!!」。
今週も、景気の良い言葉で送り出されて出てきた。

日亜の共同主管で行われ試合は今大会を含めて年に4つ。
「アジアと日本がつながっている試合は少ないのでいい経験。初日がちょっとうまくいったので、続けられるように頑張りたい」。
主催者や、家族への日ごろの感謝は結果でこそ伝える。

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