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中日クラウンズ 2019

今年もタンポポの花は咲いた

地元愛知出身の桑原克則も、慰問メンバーの一人。今年もまた会えましたね!
令和最初のトーナメントは60回の記念大会に沸く「中日クラウンズ」を、開催コース近くの愛知県東郷町の小規模授産施設「たんぽぽ作業所」のみなさんが観戦。

好天に恵まれたこの日初日の熱戦を楽しんだ。
お目当ての選手を探し求めて和合をくまなく歩いて、「こんなに歩いたのは何年ぶりだろう?!」。
この20年の間に交流を深めた選手との再会に、あちこちで喜びの声が上がった。

同施設のみなさんとプロゴルファーたちとの交流は、1999年までさかのぼる。
同年に、1番パー4のティショットを直接カップに入れるアルバトロスを達成した中嶋常幸が、そのとき主催者から頂戴した賞金の一部を寄贈したのをきっかけに、翌2000年からは開幕直前に必ず同施設を訪問。

後輩プロを引き連れゴルフ対決に興じたり、握り寿司をふるまったり、施設の方々とのふれあいを長年のライフワークとしてきた中嶋も、ここ数年は体の故障などもあり徐々に大会への出場が難しくなっていた。

「ここでひと区切りをつけよう」と、中嶋が苦渋の決断を下したのは昨年。
施設への慰問はいったん途絶えることになったが主催者のご厚意で、今年は初のプレー観戦が実現した。

今年も中嶋は大会への出場がかなわず、せっかくのご来場もみなさんをコースで出迎えることはできなかったが「僕がたまたま関わった交流が、20余年も続いていることが嬉しい。これからもこのご縁を大切に、トーナメントと地域が一体となって盛り上がっていってくれれば」とのコメントを寄せている。

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