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長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2019

ミスターとの絆を紡いで15年。「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」

日本中が女子ゴルフの”シブコさん”に沸く間も、じっと静観するしかなかった男子ゴルフもリスタート。22日からツアーを再開する。
丸1カ月の”夏休み”を経て、男子プロも再び熱い戦いを始める。

2005年に産声をあげた今大会は、今年15回目。選手たちは改めて伝説の主催者への感謝を再認識するメモリアルイヤーとなる。

ミスターこと長嶋茂雄氏が大会名誉会長に就任されたのは、奇しくも永久欠番と同じ”3回大会”(2007年)から。
04年のアテネ五輪でミスター率いる「長嶋ジャパン」がその後、野球の楽しさを全国の子どもたちに伝えて歩くプロジェクトを立ち上げた際にサポートしたのが今大会の主催者でもある「セガサミーグループ」だった。
そのご縁で実現したミスター×ゴルフのコラボ。
以来、毎年週末の会場を訪れ、最終日の表彰式では勝者に優勝杯を手渡してくださるのが慣例となり、出場プロの大きなモチベーションにもなってきた。

ミスターの冠が配された初回にその栄誉に預かったのは谷口徹(=写真)で、07年時はその前週に「ウッドワンオープン広島」で優勝を飾り、さらに翌週には全英オープン出場を控える中での2週連続Vの快挙に「ミスターから表彰されるなんて、たとえ野球選手でも一生にあるかないか」と、感激。
「ミスターから優勝カップを頂きたくて頑張りました」と言って浮かべた笑顔は小学時代の野球少年にすっかり戻ったそれだった。
まして当時はミスターが大病に倒れた直後で、過酷なリハビリに取り組まれながらのご来場だったこともあり、谷口の感動も倍増だった。
そのほか、こちらもまたミスターを敬愛してやまない石川遼が14年大会を制するなど、錚々たるメンツがミスターの名のもとに、その恩恵を受けてきたのである。

ゴルフ界にも惜しみない勇気とパワーを注入し続けてくださるミスターだが、昨年は風邪のために来場を断念。大会に名前を冠してから初めての”欠場”を、選手たちも大変残念がったものだが今年は再び会場で、お元気な顔を拝見できるだろうか。
ミスターへの感謝をこめて、今年15回目の記念大会に賭ける選手たちの思いもひとしおである。

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