Tournament article

ANAオープンゴルフトーナメント 2019

3日間首位キープ。ゲンちゃんがV王手

第3ラウンドを終えてギリシャのカーミスと、ゲンちゃんこと時松隆光が通算14アンダーで、2打差の首位タイに立った。
38歳のカーミスは、五輪に出たくて昨年、出身の南アフリカからギリシャに国籍を変更した変わり種。
対するゲンちゃんは、震災の影響で中止となった昨前年の一昨年に「大将」と慕う池田勇太とのプレーオフの末に譲った輪厚での初勝利を獲りに行く。

2打差の単独首位から出た3日目のムービングサタデー。もっともスコアの変動があるといわれる土曜日に、「アンダーで回れたのは2年前より成長できた部分」と、まずは安堵のゲンちゃんだ。

この日も4番のボギーひとつにとどめた。
「今日はひと筋ラインが違った」と、チャンスを逃す場面もあったが「自分のゴルフに徹した。周りは見ずに、ボードも見ないでやっていた」。
淡々と、初日から3日連続で首位キープした。

首位で出ながら、V逸した一昨年大会。
「ほかにもそういう試合がいくつかあって、行ったら行けないとことに打って、負けたりとか。体が頭と一致しない。振り返ってみれば、気持ちの問題」。

そのたびに、親切に勝負の駆け引きを教えてくれる池田。
「ピンチのときも、チャンスのときも、慌てずに好ショットに専念する」。一昨年のV争い以降、何かと気にかけてくれる先輩の教えを示すのにも、願ってもない舞台が整った。

3日目に3打差で猛追してきた正岡もまた、池田を挟んでいつも一緒に練習させてもらう先輩。
「いつも優しくしてくださるので。明日は、竜二さんと一緒に切磋琢磨で優勝争いできたらいい」。
嬉しいV報告ができるか。

関連記事