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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2019

孔明VS周吾。歴代の賞金王が夕暮れの芥屋で追いかけっこ

初日に続いて、2日目もまた日没中断となった。第2ラウンドを無事終えたのは、午後のアウト29組、イン40組までの100人。
11組33人が、31日土曜日にホールを残した。
朝7時27分から、再びコースに出た。

この差は大きい。
特に、上位で戦う選手がプレーを残せば、続く第3ラウンドのスタートまで4時間あまりも持て余すからだ。

日没が理由の場合、中断の合図が鳴った時点で、プレー中のホールのみ上ってしまうこともできる。
逆に、合図の前に1ホールでもティショットを残せば目も当てられない。
翌日は、わずか1ホールのために早起きしなければ、という口惜しさが消耗に拍車をかける。
だから歴代の賞金王2人は、途中からコースを駆けた。小田孔明(14年)と、今平周吾(18年)は、18番ホールに滑り込んだ。芥屋の夕陽をバックに、仲良く2位タイフィニッシュした。

午後2時50分から出た2日目の2Rは、昨年覇者の出水田が股関節痛を訴えスタート前に棄権。
孔明と周吾の2サムラウンドは後半の14番あたりから、日没との戦いとなった。
途中から、自然と小走りになった。
41歳の孔明には疲労との戦いになった。
「足がフラフラ。後半は足が止まって、チーピンの嵐」。
16番では派手に左の林に打ち込んだ。ピンまで215ヤード。5Iを握りしめて、木の隙間を狙った2打目は3メートルに乗った。
執念の連続バーディを奪った。

安堵を息を吐きながら、隣の26歳の軽やかな足取りが、うらめしくなる。
「周吾はほんと、いいゴルフをするから!」。
負けられん。
もたつく足を懸命に運ぶが「本当に足がやばくて。18番のティショットは本当は打ちたくなかった」という。

結局、この最後のパー5は、パーに終わって今平に並ばれた。
「今日も周吾に勝とうと思ったけど、勝てなかった」。
悔しさは残るがこれで翌朝は昼のスタートまでゆっくり寝ていられる。
「ゆっくり休んで、ストレッチして、ゆっくり家を出られる」。
疲れをたっぷり癒せる。
「最後は俺がバタバタしちゃったけど。なにせ今日は回れてよかったですよ」。

地元福岡県飯塚市出身。
「メジャーの次に勝ちたいのがこの試合」と、悲願の地元初タイトルに向けて好位置。
首位と3打差の2位タイから出る3Rは、「また”今平さん”と回ってきますよ」。
3日目の最終組で再び周吾との直接対決。
今度こそ負けられん。

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