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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2018

久保谷健一は、連覇どころじゃない?!

最後の下見を終えて、カップからボールを拾う姿が痛々しい。持病の腰痛も、今年は「まあまあ」と油断して迎えた国内開幕戦で、いきなりやった。
「最近はいいんだよ、と言ってた矢先に、朝からやった」と、先週の東建ホームメイトカップの2日目に再発。

もっとも、もう長いつきあいだ。
46歳のベテランは、つきあい方も心得ている。
「80点(80ストローク)は打たないで済む打ち方は、分かってる」。
極力、体のターンを抑えて手首だけでボールをコントロールしたり、「本来なら、やっちゃいけないスイングだけど」と“処方箋”を駆使して予選を突破。

「2クラブくらい上げて距離を稼ぐんだけど、たまたま当たっちゃたりすると、グリーンをオーバーしちゃう。その辺の加減が難しいんだけど」と先週は、器用にまとめて39位に入った。

腰痛ベルトも欠かせず完治には、「あと1、2週はかかると思う」と、昨年は宮本勝昌とのプレーオフを制した今大会は、「連覇? それどころじゃないから・・・」となおさら強いことはいえない。
「またここで優勝なんて、全ホール1パットで行くくらいしか、方法がない」と、今は腰の痛みをしのぐので、精一杯だが心強いのは、そんな状況でも「予選を通れる可能性は、少なからずある」と言い切る自信はある点だ。

「去年も7年か、8年ぶりに予選を通って、その矢先に2戦目で優勝できた。今年もまた予選通過をして、弾みがついたら、そこからまた頑張れるかもしれない」と、ベテランならではの嗅覚で、ほのかな希望を見いだす。

平塚哲二は賞金シードを失い、矢野東は昨年、手術をしたヒジの痛みがぶりかえして、欠場。
飲み仲間が軒並み苦しみ「40代の仲間も、減ってきているから。その中で、自分は粘りのゴルフを見せたい」。
今年もボヤキながら、V争いする?!

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