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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2018

香妻陣一朗が、最多アンダータイ記録でコース新

主催者が誇る、若きホストプロ。香妻が、3日目にいきなり周囲の度肝を抜いた。この日はインの10番から出る、いわゆる“裏街道”から3位に急浮上するごぼう抜きを演じた。

ついさっき、石川が出したばかりのコース新(※1)をあっさりと2打塗り替える1日12アンダーは、その石川や、倉本昌弘が保持していた史上最多アンダーに並ぶ大記録である(※2)。

「それは・・・知らなかった」と、本人もポカンと「回りも伸ばしていたので。そこまで自分が伸ばしている感じはしていなかった。僕自身が一番びっくりしている。ほぼほぼ思い通りに打てた。コース新も初めて。めちゃくちゃ嬉しい」と後半は、5番のパー4から自己最多の5連続バーディを記録。
バーディも獲りに獲ったり、史上最多タイの12個(※3)を積み上げ上がってみれば、あっという間に首位と1打差。

「昨日終わった時点では、予選落ちたかなって思っていたんですけど」。
最終ホールの18番は、パー5のチャンスホールをボギーにして大事なホスト試合もこれで終わったと一度は思った。
通算1アンダーは、55位のカットラインギリギリで、辛くも通れば「これ以上、落ちることはないので。ガンガン行こう、と」。
ティショットで刻む選手が多いコースも、「僕はほぼドライバーで行った」と序盤からムチを入れると、1日で12個も縮める快進撃で、V争いに割り込んだ。

今朝、スタート前に谷口徹に「よう、ビッグマウス!」といつものように、からかわれても平然と「最近は言わないようにして、謙虚にやらせていただいています」。
丁寧に、言い返すことも忘れず、先輩方の鼻を明かした。

開幕戦では重永亜斗夢、ミズノオープンでは秋吉翔太。関西オープンの時松だけは、すでに初Vではなかったが今季は九州勢の勢いがすさまじく、「本当に身近だった先輩方が、優勝していっているので。僕もという気持ちはあります」。
この勢いで、ブームに遅れずついていく!

※1)大会コースレコード
・宮本勝昌(2017年4R)、藤田寛之(2016年3R)ほか7人の63を更新
※2)18ホールでの12アンダー記録
・倉本昌弘(2003年アコムインターナショナル1R、パー71)
・石川遼 (2010年中日クラウンズ4R、パー70)
・香妻陣一朗(2018年ダンロップ・スリクソン福島オープン3R、パー72)
※3)12バーディ
・友利勝良(1988年第一不動産カップ3R)
・Zモウ(2001年ミズノオープン2R)
・倉本昌弘(2003年アコムインターナショナル1R)
・石川遼(2010年中日クラウンズ4R)
・香妻陣一朗(2018年ダンロップ・スリクソン福島オープン3R)

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