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中日クラウンズ 2018

若手に厳しく、自分にはもっと厳しい!! 谷口徹が上位に浮上

ベストスコアの61でインタビューを受ける香妻に「名古屋コーチンのおかげ」とからかう谷口。ベテランの周りにはいつも笑いに溢れている
若い選手に紛れて、今年もベテランが元気一杯だ。2月に50歳になった谷口。
3番で、一度は撃沈。右に行ったティショットは、ボールに「べっとり泥がついてた」。左に曲げて2打目は、バンカーへりについた。脱出に失敗して、4オン2パットのトリプルボギーを打った。

次の4番パー3では右のバンカーに入れて「帰りたくなった」と、泣き言もこぼれた。左足下がりのライは「手で投げたほうが寄るくらい。1000回打っても1回も入らない」。奇跡の2打目を直接入れた。

一転チップインにたちまち生き生きと、10番から3連続バーディでよみがえった。
通算6アンダーで前日、夕食をご馳走した若手2人ときっちりスコアで並んでみせた。
鶏鍋を囲んだ28歳の小平も、23歳の香妻も「刺激じゃない。年が離れているから親子目線」。

小平の米ツアー制覇には、「さらっと、おめでとう、とは言ったが褒めちゃうと、伸びなくなっちゃったら困るから。甘やかさない。やっとスタートラインに立てたんだ、と。本当に大変なのはここからだし、頑張って欲しい」と、さらなる飛躍を期した。

初日は、3オーバーと出遅れながら、宴席で「明日頑張ります」と宣言した香妻には「その位置からどうやって頑張るの? その根拠のない自信はどこから来るの?」とあえて突き放したらこの日、香妻は自己ベストを更新する61でV争いに浮上だ。
若手が次々とかかる谷口マジック。

2012年の日本プロで得た5年シードも昨年限りで正味切れ。「これから長期シードがなくなり初めてペーペーの気持ちが分かった」。
これから落ちていく一方の体力も気力も、「いろんな意味で気を遣わないといけない」と、いばらの道も覚悟の上で、何が何でもレギュラーツアーにしがみつく。
いよいよシニア入りの年齢に到達しても断固拒否。
「シニアはレギュラーよりセッティングも楽だしそっちを覚えると、ダメになりそう。線引きしとかないと、緩んでしまう」と若手に厳しく、それ以上に自分に厳しく男・谷口、今日もいく。

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