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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2018

ホストプロが“卒業”を示唆

ツアー通算48勝の永久シード。その貢献度は、男子ゴルフにとどまらない。2012年に、ここでジュニア教室を起ち上げた。女子メジャーで、史上最年少アマVを達成した畑岡奈紗さんを輩出した。「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」の“塾長”が、ここ宍戸で競技者としては、今年限りの「卒業」を示唆した。

2000年から始まったこのツアープレーヤーNO.1決定戦。「日本タイトル8冠(※)の目標を、モチベーションに頑張ってきた」。
偉業をにらみ、03年をのぞいて毎年、出場してきた。
だが屈指の難コースでは、06年大会の3位のほかは振るわず、この日も前半を1アンダーで折り返したものの、後半は足の痛みが出て41を叩いた。
初日5オーバーにとどまり、大きく出遅れ「出るからには優勝を狙いたい。だがこの試合で俺が優勝を狙えるということはない。自分の望むプレーが出来ない。卒業です」。
6月1日の2日目が、大会最後のプレーになることを、漂わせた。

「卒業と引退は違う。他の形で役に立てることもある」と、震災復興を掲げる「ダンロップ・スリクソン福島オープン」や、「ダンロップフェニックス」など、他ホスト試合への出場の可能性は残したが「この大会では明日がラストプレー。悔いはない」。
きっぱりと、2日目の1番ティに立つ。

<中嶋常幸の“日本タイトル”>
72年・全日本パブリック
73年・日本アマ
77年・日本プロ
82年・日本シリーズ
83年・日本プロマッチ、日本プロ
84年・日本プロ
85年・日本オープン
86年・日本プロマッチ、日本オープン
90年・日本オープン
91年・日本オープン
92年・日本プロマッチ
93年・日本シリーズ
05年・日本シニアオープン
06年・日本プロシニア、日本シニアオープン(他)

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