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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2018

旅から戻っても、愉快なゴルフライフ。川村昌弘が5アンダー

この日、奪った7つのバーディのうち「会心」の2番は「テレビで撮っておいて欲しかったです!」と大会主催のKBCさんに、熱烈アピールしたくらい。
奥からピンまで残り10ヤードのアプローチ。
「もじゃもじゃのティフトン芝から少しだけ、フェースを開いて打ったのが、ジャストタッチで入った」と、自画自賛の一打。「あれは、カッコ良かった。ムービー撮ってて欲しかった」と、今も余韻が手に残る。

この夏休みはいつものごとくマー君のきまま旅。
初出場を果たした先月の全英オープンはしっかりと、4日間を戦い終えるとその足で、オランダ・アムステルダム→ドイツ・ケルン→ルクセンブルク→ベルギー・ブリュッセルとここまで陸路“鉄旅”を満喫すると、次はシンガポール→マレーシアでいったん代理人に預けていたキャディバッグを受け取り、再びシンガポールから、欧・亜・豪共催試合に出るためフィジーに飛んだ。

「毎日、違う国にいた」と道連れにした高校時代の後輩と、旅の道中でずっと聞いていたのがこの日もスタートの10番で流してもらった平井大さんが歌う「Slow & Easy」だ。
まるで川村のライフスタイルをなぞるようなタイトルもさることながら「歌詞もすごくよくて。そうやって生きていけたらいいなあ、というような内容なんです」と、お気に入りの「勝ちウタ」に乗って好発進した。

まだ25歳だが、高卒でデビューを果たしてすでにプロ7年目。その間どんどんツアーは若返ってこの日、同組で回った2人共に、年下の選手。
特に、石川遼の8つ下の弟の航さんは航さんが4歳の頃から知っているといい、当時は川村の腰よりも小さかった航さんと「いまこうして一緒に回ることになるとは」と、その点でも感慨深い初日となった。

ラウンド途中にお手洗いで用を足していたときに、聞こえてきたというギャラリーの会話もまた楽しくて、肩の力が抜けたという。
「通りがかったどこかのおっちゃんが、『遼くんのキャディをボミちゃんがしてるね』って。いや、どっちも違うし」と、思わず心でツッコミを入れた。
どうやら航さんを遼と、また、キャディをつとめる航さんのお姉さんの葉子さんを美人プロのイ・ボミさんとすっかり勘違いをしているらしいのがまた、可笑しかった。
この夏の愉快なぶらり旅から帰っても、ユルーく楽しいゴルフライフは続行中。
マー君が、灼熱の芥屋で気ままにツアー通算2勝目を狙っていく。

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