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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2018

ベテランのホストプロ!! 藤田寛之は「ゴルフの職人として」

今週はベテランのホストプロとして、大会オリジナルのピンフラッグをピーアール!!
@ダイヤモンドカップ@ピンフラッグ@jgto
「今週は、クラブハウス前のテントで販売してます!」。
弟弟子の宮本と一緒に声を揃えながら、後でボソリと「こんなオジサン2人で・・・良かったのかな?」。

ツアーに押し寄せる世代交代の波。
さすがの歴代賞金王(2012年)も、今年は乗り切れないでいる。海外初戦から、出場8戦で予選落ち5回。今季は関西オープンの20位タイが最高位。

「年齢を感じたり、技術の衰えを感じたり、苦しみながらやってますけど、実はそういう自分も嫌いじゃない。それでもこの歳で、トップのツアーでやれてる幸せ」。

今、破竹の若手いじりもまた楽しい。
賞金1位の今平周吾。
クラブ契約先の若き後輩でもある。
今週は、車でわずか7分の地元と聞いて「家、行くからねっ」。
通りがかりにそんな冗談を言っても、周吾に響いているのかいないのか。
「微妙な間があって、ニコニコしながら“はい”とか言う。ほんとに行っていいのか悪いのか・・・」。
大ベテランの谷口徹が、可愛がっているのも分かる気がする。

今年、谷口が一足先にシニアデビューを果たした。藤田もまた来年、50歳の誕生日を控えている。
「僕も、行ってみたいなという気持ちはある。師匠の芹澤さんがいらっしゃるから。また一緒に練習したり、一緒に行動させていただきたい、と」。
そんなシニアライフを想像しながら、レギュラーツアーへの執着もちらり。
「レギュラーには3つ下の宮本くんがいて、こちらでも1年でも長く一緒にやりたいなと思ったり・・・」。
揺れる心。
もちろん、どの舞台にいても結果を出したいのはやまやまだがプロゴルファーの役割は、それだけでもないと思ったりもしている。

藤田の脳裏にいま浮かぶのは、年齢を経ても大勢のギャラリーを引き連れて歩いたドン・杉原輝雄氏の姿だ。
「結果は残せなくても杉原さんのゴルフが見たくて足を運んでいるファンがいた。自分もゴルフの職人として、何かひとつでも感じてもらうところがあれば」と今週も、気丈にコースに立つ。

「“右袖”についているものの、責任もある」。
赤いダイヤモンドのロゴマーク。
大会主催の三菱商事さんからサポートしていただくようになったのは2014年の今大会の優勝がきっかけだった。

海外遠征のたびに、世界各国に散らばる駐在員の方々に世話になる。
「今年はシンガポールとミャンマーでもお食事をさせていただいたり、本当によくしていただいて・・・」。
今週は、感謝がいや増す1週間。
今週ばかりは、ベテランの技で魅せるだけでは気が済まない。
「なんとかここで結果を出せれば」。
大会2勝目が、4年ぶりの復活V19なら最高なのだが。

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