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elite grips challenge 2017

“ベテランの味”で、野仲茂が2年ぶりのチャレンジ優勝を勝ち取る

『elite grips challenge』最終日、6アンダー首位タイからスタートした野仲茂が、5バーディ、1ボギーの68で回り、トータル10アンダー。2位の大田和桂介、小野田享也を振り切り、2015年の「ISPSハンダグローバルチャレンジカップ」以来のチャレンジトーナメント通算4勝目を飾った。

途中1打差に10人がひしめき合う大混戦。最終組の野仲が18番ホールを迎えた時も先にホールアウトした大田和と小野田と9アンダーで並んでいた。
セカンドショットで2オンを狙うという選択肢もあったが、持ち味の正確性で勝負する事に決めたことが奏功した。ピンまで残り137ヤード、ラフからのサードショットをピッチングウェッジで強めに打ち、見事に2メートルにつけた。ウィニングパットをきっちり決め、プレーオフを待つ若い大田和と小野田にベテランの強みを見せつけた。

この日、野仲にとって好材料が揃っていた。天候にも恵まれ、スコアを伸ばさなければ勝てないと自身もわかっていた。それでも、そんなプレッシャーを感じさせない雰囲気を作り出したのが、最終組で共に戦った横尾要の存在だ。
「年齢も近いし、バチバチの戦いという感じではなく、お互いがいいショットを打ったら褒め合ったり雰囲気良く回れたことが良かった。」
横尾も優勝こそならなかったが、6つのバーディを奪うなど、不振だった今シーズンでベストフィニッシュとなる4位タイ。ベテラン2人が今大会を引っ張ったと言っていいだろう。

前半のフロント9ではボギー先行で波に乗り切れない展開だった野仲。しかしながら9番10番のPar5で連続バーディを奪い波に乗った。
「ロングホールだし、取れるところで取らないとと思っていました。後半はパターも入ってくれたし、自分らしさというかチャンスについたらキッチリと決める。それだけを考えていたので結果に繋がったと思う。」

ベテランのならではの強さもあるが、もちろん若手の強みもある。
「ティショットは常に飛距離は置いてかれるし、チャレンジにも本当にいい選手がたくさんいると思う。それでも腐らないで、自分の強みでもあるショットやパット、アプローチの正確性で勝負出来たと思う。ベテランの味的なものなのかな。少しはベテランも頑張ってるというところを見せられたかな。」

少しなんてものじゃない。今シーズンの野仲はチャレンジトーナメント出場8試合で予選落ちはゼロ。そしてついに優勝も果たし、賞金ランキングは4位まで踊り出た。

今シーズン賞金ランキング2位から上位6名の選手に与えられる来年度前半戦のツアートーナメント出場権が与えられる“通称”裏シードも視界に入ってきた。
「この調子で行けば狙えると思うし、一生懸命チャレンジしていきたいと思います。欲を言えば賞金ランキング1位で1年を通して出たい。もう1勝して早く楽になりたいな。」と本音もポロリ。

「出るからには全力投球」という野仲の残りの試合運びに注目だ。

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