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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2017

49歳の手嶋多一、5位に後退も「諦めずに頑張る」

猛烈な風の1日に49歳もヘトヘトだった。つい出た博多弁で「疲れたけん、一秒でも早く帰りたい」と、いつも終われば速攻で、コースを出るのがこの日は、いつも以上に早足だった。

風のゴルフは嫌いではない。むしろ「吹けばいい」くらいに思っていた。他が苦しむ中で、上位に行くチャンスが増えると思うからだ。

「僕はフックボールならいくらでも打てる。風の日はケンカをさせて、安全な方から球を動かす。思い切り左側に体重を乗せて、極端に低く抑えて上げないように。球を操り、2パットでパーを重ねる」。
しかし、この日はそんなベテランならではの緻密な戦略も、通用しなかった。
「前半は自分が想像したとおりにプレーが出来た」と揚々と折り返すなり、すくわれた。

この日最初のダブルボギーは、「びっくりするくらいに真横に飛んで、球がクロスしていった」と、11番ではOBを打った。
さらに15番ではアプローチを寄せきれずに「5メートルを狙って、3パットの素ダボ」と、この日は通算7アンダーの2位で出ながら、通算2アンダーまで落ちた。

一刻も早く宿へ、とコースと駐車場を区切ったロープをスルスルと、器用にくぐりながら「辛抱強くやれば明日は上位に行けるかもしれない。諦めずに頑張る」。
最終日はひとつでも上へ!!

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