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中日クラウンズ 2017

武藤俊憲は「負けるゴルフはしない」

18番は、ティショットを左の林のほうに曲げて、ボギーで並ばれても整理はついていた。
「最後のティショットは悪い要素が出たのではなく力んだだけ。原因は全部分かっているので。なんでなんで、という状態ではないから。負けるゴルフはしないと思う」と、言い切った。

雷雲のため、14時38分に一時プレーが止まるまでは完璧なゴルフ。2番でイーグルを奪った。11番から連続バーディで、一時は単独首位に躍り出た。
16時31分に再びコースに戻ってすぐの14番では、下りの切れるバーディパットも読み切った。

「上がりの2ホールは締まらなくて残念だったけど、全体的な内容を見れば十分」と、自信ありげに頷いた。

和合では初めての最終日最終組で、師匠とひとつ組が離れて幸いだったかも。
谷口徹も、「むっち〜とは回りたくない」と言っていたそうだが「僕もいやです」。
今年も宮崎で、再三の合宿でいやというほど見てきた。谷口のパットの上手さ。平均パットで4度の1位は「谷口さんの技が生きるコース」と、その怖さは誰よりも知っている。

目の前で、プレッシャーをかけられずに済むことが吉とでるか。
難攻不落のコースで「ひとつひとつ、パズルを組み立てピースをはめていけるか。じっくりと味わって、自分のゴルフをしっかりと作っていきたい」。
和合で、自身7度目の美酒を呑めるとしたら、いったい「最後はどんな味になるか」。

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