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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2017

中島徹のホームツアーはやっぱり・・・

日亜共同主管の今大会で、フィリピンのシード選手が踏ん張っている。

33歳の中島。前半の18番で5メートルのイーグルチャンスを決めて折り返した。
強い風が吹き始めた後半は、5番から4連続バーディを奪った。通算7アンダーで迎えた9番では、1.5メートルのパーパットが残った。
「ボード見てドキドキしてしまった」と、痛恨のボギー締めには苦笑いも「風があるといつもびびってショートしてしまいがちだが、大きなクラブでしっかりピンに打って行けるところが今までとは違う」と、胸を張った。

2013年から、フィリピンツアーに参加したのは「僕にとってはホームだから」。父親がメンバーコースを所有していたことから、ゴルフを始めた頃からよく行き来していた馴染みの国だ。
同年に1勝を挙げて、シード権を獲得した。
3年前に、結婚した奥様ともフィリピンで知り合った。
行ったり来たりの今年は1歳と7ヶ月になる長女の花ちゃんも道連れに、家族揃ってゆかりのツアーで、賞金ランキングは現在14位ともはや常連として、深めてきた自信をぜひ母国でも、生かしたいところだ。

ファイナルQTランク15位の資格で本格参戦を果たした今季、日本ツアーの賞金ランキングは現在69位につける。
来月以降は、日照時間の関係で出場チャンスは減る一方とあらば「リランキングやシード権など、いろいろ考えてしまい、普通にプレーすることが難しいが賞金が大きなこの試合で結果を出さないと、厳しい」と、これからは様々な葛藤との戦いでもある。

この日は、あえて競技後の練習も早めに切り上げた。
今季、シーズン突入前に仲間との話の中で「いかに球数を抑えて体力を温存するか」と教わった。
「会場にもなるべく月曜日から入らない」と決めているのも、練習しすぎを防ぐため。
「入れ込みすぎると木曜日に疲れてしまう」。余力を持って本番を迎えるためにも月曜日はトレーニングや完全休養に充てるのがコツと、この日も早々に仕舞い支度をして渋滞前に、家族が待つ都内の自宅にいったん帰って「娘と遊ぶ」と、週末に備えて英気を養う。

「そろそろこの年齢なので。結果を出したい。ギャラリーがたくさんいる中で、プレー出来るのは幸せ。1日でも多く日本ツアーでプレーがしたい」。フィリピンにも稼ぎ場があるとはいえ、やっぱりホームツアーは日本がいい。

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