Tournament article

レオパレス21ミャンマーオープン 2016

あるぞ、2週連続V! 宋永漢(ソンヨンハン)もミャンマー入り

次なる戦いの場は、ミャンマー。いにしえより欧州とアジアを結ぶ交通の要衝として栄え、昨年には政権交代したばかり。ますます破竹の勢いで経済的発展を続けるこの国で、再びアジアと日本が両ツアーのプライドを賭けて、激突する。
ヤンゴン近郊のロイヤルミンガラドンゴルフ&カントリークラブで、4日木曜日に幕を開けるジャパンゴルフツアー第2戦「レオパレス21ミャンマーオープン」は、2日火曜日の練習日に、各国メディアを集めて共同記者会見を行った。

会見の最初には、選手達の手によって記念すべき初の“レオパレス21杯”がお披露目された。その“除幕式”に、日本ツアーを代表して先週、初優勝を飾ったばかり。宋永漢(ソンヨンハン)と我らが賞金王の金庚泰(キムキョンテ)が、地元ミャンマーのゾーゾー・ラットらと参加して、一堂に介した。

英語に韓国語。それに庚泰(キョンテ)は日本語が上手だから日本語と、もちろん地元のミャンマー語。国際色豊かなその後の質疑応答で、真っ先に飛び出したのは、やっぱりあのこと。「スピースとの優勝争いで、前の夜は眠れなかったとか」。
宋(ソン)が思い出し笑いで応える。「確かに、緊張しましたけど、絶対に初優勝はしたかった。強い気持ちで臨みました」。

今年も、戦いの模様は世界120カ国で放映されるが先週も、あの世界一を破ったというニュースは、あっという間に駆け巡り、母国にもとどろき渡った。その瞬間から、どっと届いたお祝いのメールは、1日過ぎてもやまず、その返信で練習ラウンドどころではないくらい。

アイドル張りのルックスは、男子ツアーの“ボミちゃん”として推す声がにわかに吹き出している。「彼女はスーパースター。去年は7勝もしたんでしょう? 僕は、そんなとんでもない」と謙遜しきりだが、先週の1勝で世界ランクも急浮上(204位→113位)。今週もまた、世界ランキングにポイント加算されるだけに、2連勝ならトップ50もまた、近くなる。

お父さんは、韓国空軍のパイロットとして30年勤めあげた超エリートだが「僕はまだ、兵役を済ませてないんですよ」と、母国男子のつとめはいつ果たすか。25歳には大いに悩みどころだが、今年はゴルフが112年ぶりに復活するリオ五輪もあるし、そこで代表入りを果たしてメダリストに・・・なんて未来予想図を描けば、人生の筋書きも大きく変わってくる。
「そんな大それたこと、今はまだ全然考えられないですがこれからも1試合1試合、全力を尽くして行きたいです」。やはり代表入りをひそかにもくろむ、傍らのキョンテ先輩とうなずき合った。

関連記事