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レオパレス21ミャンマーオープン 2016

必勝祈願! 小林伸太郎がシエダゴン・バゴダを参詣

儀礼にのっとって、裸足になった。足の裏の焼き付けるような熱さにも耐えて、灼熱の太陽にさらされた大理石の上を歩くと、自然と厳かな気持ちに包まれた。
バゴダとは、ミャンマー語で「仏教寺院」のことで、最大都市ヤンゴン市内にいくつも点在する中でも「シエダゴン」は、ミャンマーでも最も崇敬を集める。
約2500年前の建築とも伝えられる巨大寺院は、乾いた太陽を反射して、ますます黄金色に輝いていた。

練習日の2月2日。この聖地に、足を踏み入れたのが小林だ。先週は「SMBCシンガポールオープン」では、4位タイに終わった。そしてこの日、小林と共に同寺院を参詣したスリランカのミスン・ペレラは一時期、開催が途絶える直前の2013年のミャンマーオープンで、2位タイに敗れた選手であり、2人で次こそはの必勝祈願をすることになったのだ。

もともと信心深い小林は、地元群馬の超パワースポットで知られる榛名神社の初詣を欠かさない。また、遠い祖先はかの伊勢神宮の宮大工。“ファミリーヒストリー”によると、そこで棟梁をつとめたとも言われ、スピリチュアルな世界とも縁が深い。

「僕も仏教徒でもありますし、非常に興味深くお参りさせていただきました。日本のお寺とはまた全然違っていて、非常にミステリアスな印象を受けました」と、ペレラとともに、壮大な仏塔をぐるりと一巡り。

と、正面から向かって、ちょうど裏手の小さな仏塔の前で立ち止まると、おもむろに正座をして手を合わせた。「今週も、自分の100%のゴルフが出来ますように」といっそうの祈りを込めた。

本堂に当たるシエダゴンの回りには、ミャンマーの伝統暦「八曜日」による曜日ごとの仏様が鎮座しており、自分の生まれた曜日の仏様にお詣りすると、より御利益があるという。知人から情報を仕入れていた小林は、「ぜひ僕も」と自身の生まれ曜日である金曜日を探していた。賽銭を入れて、地元の人々の見よう見まねで参詣を済ませた。
「良いお詣りが出来ました。今週も頑張りたい」。
さあ後は、全力を尽くしてご加護を待つのみだ。

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