SMBCシンガポールオープン 2016

最終ラウンドはサスペンデッド、決着は月曜日へ

とうとう陽があるうちに、セントーサの空から雷雲は去らなかった。14時47分から止まったままの最終ラウンドは、インスタート2組を含めて、計5組13人がこの日のうちにホールアウトできなかった。

最終組は2ホール半を残した優勝争いは、2月1日の朝7時30分から改めて決着をつけることになった。最後の最後まで、波乱の展開。
V争いの渦中にいた小林伸太郎は、しかし最終日のサスペンデッドを「天の恵み」と感じている。

この日の最終ラウンドは、1番から連続バーディを奪うなど、さい先の良いスタートも、「ショットが苦しくなってきて」。5番でダブルボギーを打った。
「腐らず、パーでしのいで自分の流れが来るのを待っていた」と今週、絶好調のパットで懸命に気力をつないで再び、V争いに加わってきた。

同じ組の宋永漢 (ソンヨンハン)がまだ、16番ホールで微妙な距離のパーパットを残しているため、小林の16番のスコアはまだ、当ホームページ上では反映されていないが、4メートルを沈めた15番に続いて6メートルを決めて、実は連続バーディを記録している。
つまり通算10アンダーは、首位と2打差。月曜日の残り2ホールでもスコアを縮められたら、「プレーオフの可能性もある」。翌週の「レオパレス21ミャンマーオープン」に向けて、1日正午の飛行機でシンガポールから発つ予定だが、キャンセルも辞さない覚悟。飛行機代をふいにするにも大いに価値のある、優勝争いだ。
「明日もソンさんのミスを期待するのではなく、自分のプレーに徹する。再開の7時半までに頭を整理して、ナチュラルにやれれば」。1日持ち越された人生最大のチャンスに胸躍る。

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