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日本オープンゴルフ選手権 2016

矢野東は単独2位にも

この日最後の18番は投光器の下で、パーセーブに失敗して「先週の勇太の気持ちが分かった」と苦笑した。
この日初日は、アウトコースから最終組のひとつ前で出て、ホールアウトするころは、もうあたりはすっかり薄暗かった。

先週は池田が日、月と2日間に及ぶプレーオフ9ホールを制したが、日曜日は4ホールを終えた時点で、池田が「もう見えない」と当日決着にギブアップした経緯をなぞらえ、最終ホールを振り返った。

「練習ラウンドでは、スライスだった」。
しかし、薄闇の中では「どう見えてもまっすぐにしか見えずに」。
視覚に頼って2メートルを逃して「やっぱりスライスだった」と、一歩後退したが、この難コースで3アンダーのスタートは、残り3日目が楽しみになってきた?!

「あのねぇ・・・」と、また苦笑いで、「ここはそういうコースじゃないんですよ」と、腰に手を当て嘆息した。
「これだけフェアウェイが狭くて、ラフも深くて、刻んでも狭い。僕の技術じゃ何も出来ない。小細工がまったく効かない」。

この日は、幸い後半の14番あたりまで、ほとんどフェアウェイを捉えて、「フェアウェイから打ったところはバーディチャンスについて。そこでバーディが取れたのは良かった」と、ひとまず好発進には成功したが「難しすぎて・・・。フェアウェイに行かなくなったらすぐ打っちゃう。4日間のスコアとか、予測がつかない」。

初日の好スタートに、浮かれる気にはとてもなれない。
「考えると、余計に難しくなるので。明日も、真ん中向いて、フェアウェイに打って行くだけ」。
残り3日間の苦労が思いやられる矢野である。

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