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日本オープンゴルフ選手権 2016

アダム・スコットは3度目の正直ならず

スタートの10番で、10メートルを沈めて、やっと今週最初のバーディを奪ったアダムは、今度は13番のパー4で、ティショットをグリーン右奥のバンカーまで運び、そこから見事なチップインイーグルを披露したが、今年の見せ場もそこまでだった。

「出だしは非常に良かったですが、残念ながらフェアウェイを捉えることが出来ず、このコースではそれが命取りになる」。

大会は、4年ぶりにリョウとヒデキを連れてきた。81回大会で、史上に残る豪華ペアリングをアダムが完成させたようなものである。

「グリーンから、ティに向かう時にも毎回拍手を頂いたのは、マスターズくらいでしか経験してない。日本のゴルフファンは素晴らしい」と、世界ランカーも感激した。
「リョウとヒデキが戻ってきたということで、みなさんが思っていた以上の熱気もあった。この雰囲気が、大会をナショナルオープンにふさわしいものとする。他の選手にも、これが良い影響として現れるといい」。

かくいうアダムこそ、週末も残ってぜひこれぞ世界レベルというゴルフを日本のゴルフ界にも示してもらいたかったが「今日は、ラフに入れてばかりで、ほとんど出すことだけに終始した」。
昨年7位の仕返しとはいかなかった。
通算10オーバーは、午前スタートのアダムが終了した時点ですでに、決勝進出のはるか圏外。
「予選通過は難しい。週末は、自分のゴルフをどう立て直すか考える」。次週から、合流する米ツアーの策を練る。

「リョウはとても良いゴルフをしていたし、ヒデキも内容的にベストとはいえなかったが、うまくスコアをまとめた。2人にも、間違いなくチャンスがある」と、自身3度目の日本オープンは、若い2人に任すとして「来年も、チャンスがあればもちろん戻ってきたい」。
今度こそ、日本のナショナルオープンで勝つ秘策も機上で練る。

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