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東建ホームメイトカップ 2016

熊本出身のツアーメンバー6人全員の無事を確認

眠れぬ夜を過ごした秋吉。父親は消防団員として復旧にあたっている。
こちらの若い2人も眠れぬ夜を過ごした。主催者推薦を受けたこれが自身のツアー3戦目だった木下康平も、熊本出身。重永の実家とは歩いても3分もかからない合志市に住んでいる。

両親は今週、こちらに応援に来ていて無事だったが、実家に祖父を一人残してきており、早朝5時ごろまで連絡が取れず、やっと通じた電話でも「朝までテーブルの下で震えていた」と聞いた。
依然として強い余震は続いており、「朝の練習も気が気ではなかった」と話す。

熊本市南区出身の秋吉翔太も、夜中までニュースに釘付けだった。
「明日、試合があるといっても、心配でなかなかテレビが消せなかった」。今回、母が一緒に遠征していたが、実家にいた父親の卓さんや祖父母、親戚の安否確認に追われた。

やっとつながっても消防団で活躍する卓さんは、家族の無事を告げたきり、すぐに電話を切ってしまった。夜通し、救助や復旧に追われていたという。

すぐに永野や重永ら県勢とも連絡を取り合ったという秋吉。「特に竜太郎さんの実家は(震度7を記録した)益城町(ましきまち)。心配でした」と、昔なじみの先輩を気遣った。

無料のネット電話を通じて家族が見せてくれた自宅の現状に、声を奪われたという秋吉。「家の中はテレビも仏壇も、いろいろ倒れてグジャグジャ。停めていた軽トラは道路まで押し出されていた」。
木下も、秋吉もこちらの2人は残念ながら予選落ちに、「今日のうちに帰っていろいろ片付けないといけません」(秋吉)。慌ただしく片付けて、コースを出た。

※なお、一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)と、ジャパンゴルフツアー選手会では、会員であるツアーメンバーおよび、選手会会員のうち、熊本県在住、または熊本県出身の者と連絡を取り、対象となる永野竜太郎と重永亜斗夢、秋吉翔太、木下康平、藤島豊和、吉永智一ら6人本人とご家族の安全を確認することができました。

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