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フジサンケイクラシック 2015

ご当地プロ、小池一平が地元で初シードへGO!

見上げる富士は静岡か、山梨か。「それはやっぱり、山梨から見るのが最高でしょう」。県人として、これだけは譲れない。「静岡のはね、きれいな三角じゃないんですよ。宝永山があるからね。でも山梨のは特に、河口湖から見るのが最高です」。両県で必ず論争される件も当然、我が県こそは、と言い張る小池。

そのまさに麓で繰り広げられる今週の大会は、地元勢として気合いが入ると同時にプレッシャーも少し。今年はやはり、地元で行われたISPSハンダグローバルカップで一躍、名前を売った。最終日はイアン・ポールターと最終組のひとつ前で、優勝争いを繰り広げて地元の声援を、一身に受けた。自己最高の4位に入り、初シード入りに向けて躍進した。
現在の獲得賞金は1000万円に迫り、今週は愛する富士を見上げるコースで、完全に手中に収めてしまいたい。

そのために、頼れる相棒を連れてきた。今週、バッグを担いでくれる名取和夫さんは、PGAのティーチングプロのかたわら普段はここ富士桜カントリー倶楽部でキャディやマスター室業務をつとめ、コースを熟知しているのだ。

富士山からの目があると言われるグリーンも、名取さんによると「目はない。攻略すべきは難解な傾斜」という。「いくつも傾斜が重なり合っているために見た目どおりに転がってくれないという難しさがある。それをどう読み切るか」。
小池とは名取さんが関東アマや、日本ミッドアマに出場していた時代からのつきあいで、「中学時代から知っている」。コースを知り尽くした旧知の大先輩がそばにいてくれることで、どれだけ心強いか。

「名取さんにすべてお任せします」と小池。初シードのあかつきには「新車が欲しい」と話す。「今のオデッセイはもう、15万キロも走っているので」と、どうせなら優勝副賞も狙ってみたい?!
18番グリーン横に飾られた「Audi A6 1.8 TFSI」。「あのアウディは・・・、後ろにキャディバッグは詰めますかね?」と、そんな細かい点を気に掛けるあたり。ツアー初優勝の夢が、なんだか具体的になってきた。

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