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長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2015

マルちゃんからもらったチャンスを生かすか、今田竜二

米ツアー1勝の雄が、フルシードの出場権を失って3年が過ぎようとしている。今は、下部ツアーのウェブドットコムツアーですら、「ウェイティングをしても、出られないこともある」。アメリカにも日本と同様に、権利の持たない選手が繰り上げ出場を狙って会場で、そのチャンスを窺える制度があるが、今年はすでに何度も「行っても、出られないことがあった」という。

「その逆もあって。ダメだろう、と思って行かなかったら僕より権利が後ろの選手が出られたと、後から聞いたり」。
先週のISPSハンダグローバルカップに続く、日本ツアーは今季2戦目の推薦出場も、そんな今田の現状を心配した丸山茂樹が、主催者に掛け合って、実現したものだそうだ。

「竜二は日本でやり直せばいいのに」と丸山は言う。「日本で自信を取り戻して、アメリカに帰ればいい」と。しかし、14歳で単身渡米し、向こうでゴルフを覚え、プロ転向をし、デビュー当時から米ツアーを主戦場にしてきた本人には「やっぱりPGA(米ツアー)を主体にしたい」という大前提がある。

「今は、PGAとウェブドットコムツアーの順番待ちを優先したいと思う」とそのこだわりは、どん底の今も捨ててはいないが、片隅に日本に軸足を移すプランもなくはない。
「もちろん、そういうチャンスがあれば、モノにしたい」と今田。「でもそれだって、そんなに簡単なことじゃない。実際にそうなれば、考えますが今は成績が出ても出なくても、次を目指して頑張ります」。

3年前に、シード権を失った年は、燃え尽き症候群のようだった。「ショットも上手く打てない。パットも入らない。気分的にも乗っていけない。練習にも身が入らない」。そんな自分を責めてみても、いっこうにモチベーションが上がっていかない。
「どんな選手もみんないつかは当たる壁」。そんな最悪の精神状態からようやく抜け出して、「今年は去年、一昨年とまったく違った感じで出来ている」。この日、68で回って通算6アンダーの11位タイ浮上に、復活の兆しも垣間見えた。

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