何が凄いって、この日は難しいインコースで、５つのバーディを奪ったこと。「ちゃんと帳尻、合わせて来るでしょ」と、前日の３日目は１ボギーの72に終わった分も、ちゃんと取り返してハッピーバースデー･･･！！

最終日の24日に、30歳の誕生日を迎えて、気合いを入れ直した。
「毎年、オフはいろいろ目標をたててしっかりと合宿をして、開幕を迎えるのに、いつも序盤はうまくいかなくて」。出遅れて、秋以降に盛り返すパターンが続いていたが、自分としても珍しく、ツアー３戦目の３位タイに「そろそろ自分の成長を、確認するためにもやらなくちゃ。30歳を機に変えたいですね」。

せっかくのお誕生日も、お祝いする時間もなくこの日のうちに、次の会場へ移動する。25日の月曜日は、初めての挑戦が待っている。岡山県の鬼ノ城ゴルフ倶楽部で全米オープンの出場権をかけた、36ホールの最終予選会に初出場する。

「学生時代には36ホールもけっこうやりましたけど、プロになってからは未知の世界。どうなることか」。お預けの誕生パーティに、初のメジャー切符を自らに贈れるか。
１日長丁場の戦いも「ゴルフに関しては、僕はドＭなんでね。だめになったときでも耐えられる」。月曜日こそ、誕生日に見せた粘りを発揮する。

• 塚田 陽亮