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三井住友VISA太平洋マスターズ 2015

バッバ・ワトソンが首位キープ

2日目も豪打で幕を開けた。しょっぱなからピンクドライバーが火を噴いた。1番のティショットは「ヤーデージを見ていないから、どれだけ飛んだかは分からないけど」とニヤリと、ウェッジでちょんと打って、楽々バーディでスタートした。

「僕は、常に出し惜しみなしでMAXで打ってますけど。バッバは4000回転くらいのスピンをかけて、飛距離を落として凄くコントロールして打っている」とは、初日から同組で回った石川遼。
あれだけ飛んでも、まだ本気ではないという。しいていうなら、6番だ。「この2日間で、あれだけ振ったのはあのホールだけしか見ていない」と石川が証言したパー5はしかし、右の林に打ち込みボギーを打って、本人は反省しきりだ。

「あのホールのティショットがたぶん、このコースで一番難しい」と警戒しているからこそ、少しでも前へとこの日もついドライバーを握ったが、「たぶん、あのホールはドライバーで打つべきじゃない。風の状況にもよるが、明日は3番ウッドを使ってみるかも」。
2日間の予行演習も、これで気が済んだ。
17番では、前が3組も詰まっており、20分ほど待たされた。その間に富士の裾野はどんどんと冷え込みがきつくなり、「身体が固まってしまったので。ティショットは普段よりひとつ大きいクラブで打ちました」と状況判断も的確に、この日最後のバーディはパー3で、首位タイグループに並んだ。

今年から、ここ太平洋クラブの名誉会員の仲間入りを果たした世界のレフティは、2005年から数えて、2年連続3度目の御殿場の攻略法も着々と手の内に入れつつある。
昨年は77を打って、優勝争いから転落した鬼門の3日目。今年は雨の予報も「明日も60台で回って、良いゴルフがしたい」。3度目の正直も、ムービングサタデーが鍵になる。

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