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三井住友VISA太平洋マスターズ 2015

バッバ・ワトソンが63をマーク

今年もPINGのピンクドライバーで、人々の頭上を軽々と超えていく。バッバが今年も初日から、首位につけた。今年から、太平洋クラブの名誉会員の仲間入りを果たして「僕はここのコースのメンバーですよ。攻め方は分かっています」と、澄まして言った。

この日の63は御殿場のコース記録には1打、足りなかったが圧巻の1イーグル8バーディも、4番のパー3で「左のバンカーに入れたミスショットが悔やまれる」と、この日唯一のボギーに地団駄を踏む間もなく、5番は399ヤードのパー4で、ギャラリーの度肝を抜いた。

この日は、厚い雲の合間から、そのとき一瞬だけ顔を覗かせた富士の山。霊峰に「力を借りた」と、サンドウェッジで軽く振った110ヤードの2打目は手前で軽く2度ほど跳ねてカップイン。直接入れるイーグルで、前ホールのミスもあっさり帳消し。2年連続の御殿場で、今年もさっそく桁外れのゴルフを見せつけた。

米ツアーの選手たちと「ゴルフボーイズ」なるバンドを組んで、SNSでラップ風の歌を披露してきたファンキーガイは、今年も日本のカラオケを旅程に組んで、楽しみにしていると言う。

来日翌日の火曜日には、本人のたっての希望で地元御殿場市内のゴルフ練習場へ。なんでも、アメリカには2階建て以上の打撃場がないといい、「一度、行ってみたかったんだ」。実際に足を運んでみると、そこはなんと夢の3階建て・・・!
大はしゃぎで打席に立ったが、「ウッドではネットを超えてしまう!」と止められて、街中でも並外れた飛距離で物議(?)をかもした。

今年は友人のレッスンプロを同行しており、この日初日は彼らと近くのコースで薄暮プレーを楽しむつもり。
来るたびに日本のプロとも友情を育んで、月曜日には超高級時計メーカーのパーティで、宮里優作と交流した。日本が誇る珠玉の家族の情報もしっかりと仕入れており、「彼のご家族は日本で凄く有名なんだろう? 彼も凄くナイスガイだし、とても素晴らしい時間が過ごせたよ」。
そして初日は、今年も石川遼とのラウンドに、まずは真っ先に石川自身もこだわりのヘアスタイルを褒めちぎる心意気。
「彼は見るたびに違う髪型をしている。今のヘアスタイルも、凄くカッコいいね!」。石川の若さあふれるプレーにも一目置いており、「遼の球は高くて、トーナメントの硬いグリーンでも、止められる。まだ若いがチップもパットも上手いし、今はいっそう技術を向上させるために頑張っているところ」。その将来性も高く買っている。
コースの中でも外でも、2年連続の来日をたっぷりと満喫しながら日本ツアーでの初Vを虎視眈々と睨む。
「このコースを攻略するにはなんといってもパット。高速グリーンを制して、昨年以上のスコアを出したい」。昨年は3日目に77を打って、24位に終わったリベンジを着々と進めている。

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