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孔明がコース新を記録

24歳のホストプロに見抜かれていた。「孔明さんは、ゾーンに入っていんじゃないかな?」と石川遼。はい、仰る通りでございます。孔明が認めた。「今日はゾーンに入ってた」。5番で、45ヤードを直接入れるイーグルで「今日のゴルフなら、10アンダーはいける」と、あとはピンしか見なかった。「チャンスは、全部入る気がした」。打てば寄る、寄せれば入ると波に乗り、スタートの2アンダーは31位タイから猛然とスコアボードを駆けあがった。

後半2度の3連続バーディでは16番で、10メートルもの長いバーディトライも逃さない。17番では1.5メートルを沈めて1日11アンダーは、ついに輪厚の記録を塗り替えると、「最後のセカンドショットは意識しちゃった」。
手元が狂い、思いの外長いバーディトライとなったが、これがまたもや入りかけ。
勢いあまって行き過ぎて、少し長めのパーパットも「ボギーは絶対したくない」。執念でねじ込んだ。

「50台は、そりゃ誰だって出したいですよ」。ひそかな野望も隠さずに、「でもこんなにいいゴルフをしてやっと61。50台って、本当に凄いな」と、今日のところは札幌ゴルフ倶楽部提供のコースレコード賞30万円と、自己ベストの更新で満足しよう。

2013年に制した輪厚で、今季初Vのチャンスにもこぎつけた。昨季の賞金王という立場としては、「そりゃ気にしてます」。今季はいまだ、勝ち星がないことが気がかりで、賞金ランク1位を走る金庚泰 (キムキョンテ)との差も大いに気になるところである。

「このへんから詰めていかんと」との焦燥は、庚泰 (キョンテ)が韓国ツアーに参戦中の今週は「いないうちに」と思えばなおのこと、しかし初日、2日目の出遅れはしくじった。
「昨日まで1アンダー、1アンダーしか出せずに寂しくて」。この2日分を一気に晴らすコース新。
「早めに一個勝つことによって、心が落ち着くと思う。また次も勝てると思う。モチベーションになる」。こう見えて下戸だけど、勝利の美酒には飢えている。早いとこ、常勝ムードを引き寄せたい孔明だ。

「今年最後の北海道の大会ですし」。因縁がある。やはり、ここ北海道で行われた昨季のセガサミーカップでは、石川とのプレーオフで敗退。
米ツアーを主戦場にする石川が、たまに帰国をするたびに、孔明とは何かと縁がある。「たまたま帰ってきているときに、遼とは色々ある。絡んでますね」。
再来を無駄にはしない。「あのときのリベンジします」と言い切った。

先週は、千歳で行われたツアー外競技の「ネスレ日本マッチプレー選手権」の直前に、小樽で釣りを楽しんだ。ヒラメを釣り上げ、札幌市内の馴染みの寿司屋で活きのいいのをさばいてもらって舌鼓。「前回も、あのお店に行って勝ったんです」と、験担ぎも済ませてある。「せっかく良いチャンスに持って来られた。優勝したい」。
ちなみに海釣りは仲間4人で30匹の大漁でも「俺が釣ったのはたった1匹」と、大きな体をすぼめて恥ずかしそうに、なおさら輪厚ででっかい釣果を期待している孔明だ。

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