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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2014

自身3度目のプロ日本一がかかる、谷口徹が首位発進

ここゴールデンバレーゴルフ俱楽部は、18ホールのうち実に16ホールで池やクリークが絡む難コースは「ティショットもセカンドも、ショートゲームもパットも。どれかひとつだけじゃ通用しない。全部揃わないとスコアが出ない」。
だからこそ、ベテランプロの血が騒ぐ。「やりがいがありますよね」。ところによっては150ミリも成長したラフは、この日最後の9番ホールでもその罠にハマって、左のラフから右のラフを渡り歩いたように、大ピンチを招くが、その分「フェアウェイさえキープ出来れば、ピンをデッドに狙える」と、フェアなセッティングにも、いっそうかき立てられる。

この日は折り返して1番のパー5で220ヤードから、ユーティリティアイアンで打った2打目が斜面でキックして6メートルに乗ったイーグルチャンスもさることながら、きわどいパーパットを再三ねじ込み、幾度もガッツポーズを握った。
前半の18番は、ティショットが飛びすぎて池に入れたが、長いパーパットをしぶとくしのいだ。最後の9番ホールでも、6メートルを拾って、思わずドヤ顔。
午後から特に風が強く舞い、「パープレーで上がれば上出来」という中で、4アンダーをマークして、46歳の充実感も色濃く滲んだ。

先週は月曜日に、全米オープンの最終予選で1日36ホールを戦い、出場権を勝ち取った。渡米目前に挑むこのプロ日本一決定戦は、2010年と2012年に続いて自身3度目のタイトルは、青木功と中嶋常幸に次ぐ記録もかかる。

「まだ初日ですから。そういうデータは早いです」と、軽くいなしながらも久しぶりのメジャー舞台はもう目の前とあらば、「今週、いいゴルフをして行きたい」。現地では先週、米ツアーで初優勝をあげたばかりの松山英樹に「練習ラウンドを申し込む」と、今から楽しみにしている谷口だ。

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