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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2014

手嶋多一が単独首位に

同じ組で回った後輩の重永(右)は、練習仲間。ラウンド中も大いに張り合い相乗効果であがってきた。
この日はラウンド中に、「自分が怖くなった」という。ここグランディ那須白河ゴルフクラブは、選手の誰もが声を揃える。「この難しいグリーンで、なんでこんなに入るのか」。

インスタートの14番では、奥のカラーから、パターで10メートルが決まり、16番も右の奥から8メートルのバーディトライが入った。5〜6メートル前後のチャンスも逃さず、最後の9番も奥から下りの9メートルがカップに沈んで、「気持ち悪い。俺、大丈夫かな」。首をかしげて上がってきた。

ショットも好調で最初のバーディも12番のパー3で80センチにぴたりと8番も6番アイアンでピンそばにつけるなど、単独首位で上がってきた。

ツアーでも評判の練習しないプロは、今月のオープンウィークも休暇三昧。ちょうど全英オープンの週にハワイへ家族旅行でリラックス。「向こうでラウンドしたかって? いやいや、練習もしていない。一度も球を打ってない」。やっとクラブを持ったのも、先週末。選手会主催の「サンクフル主催者ゴルフ懇親会」が久しぶりのラウンドだったというからなんともはや・・・。

3週間のブランクも、45歳のベテランにはなんの支障もなく、難コースにもひょうひょうと立ち向かう。6月に制した日本プロの開催コースはゴールデンバレーゴルフ俱楽部で、設計家はロバート・トレント・ジョーンズ・ジュニア。
そして今大会は、ロバート・トレント・ジョーンズ・シニアが設計と「そういえば、回っていて似ているなと感じる箇所も」。世界に名だたる設計家親子ゆかりのコースでの連勝もかかる今季2勝目。
「それはもう、勝てるなら2勝でも3勝でも」。
その名のごとく、誰よりも多く一番を獲っていく。

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