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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2014

今季初戦! 清水一浩がチャンスを生かして4位タイ

ここ福島で、思いがけずつかんだのは2011年以来の出場権。今季初戦で首位と3打差の4位タイは、本人にはこれまた思いがけない好発進だった。起伏のある難解なグリーンにもかかわらずスタートから、長いバーディトライが面白いように決まり、「自分でも、訳分かんなかった」。
早速1番での8メートルは、「3パットもしそうなライン」。これが決まって目を剥いたのもつかの間、2番では7メートルを沈め、3番は10メートルが「入っちゃった!」。

特に何かを掴んだというわけでもないのに、これだけ立て続けにパットが入ると、逆に調子が狂いそうなところを、4番で1メートルのなんでもないバーディチャンスが決まったことで、逆に安心できた。
「これが入るのなら、まともかな」と納得させて、最後の18番も上から難なく8メートルをねじ込み、ひょうひょうと上がってきた。42歳の今年もシード権はおろか、出場権もなく、ツアー出場優先順位を決める昨年末のファイナルQTも、ランク103位と苦しい立場は、今年もチャレンジトーナメントが主戦場。

今大会も、「まさか自分が出られるとは」。
開催前週に、「運良く」自分にも、出場権が下りてくることが分かって実は大いに迷った。
というのも今週は「秋田テレビ・南秋田CCチャレンジ」と日程が重なっており、チャレンジトーナメントの資格で来季の出場権を狙っている清水には悩ましいところ。
「でも、せっかくなので・・・」。巡ってきたチャンスを生かすことに決めた。

このオフは、JGTO主催の宮崎合宿と、今月16日には千葉県のザ・カントリークラブ・ジャパンで行われたゴルフ強化セミナーにも参加。10代、20代の選手にまぎれて、清水も精力的に汗を流して「大いに役に立っていると思います」。特に廣戸聡一氏の4スタンス理論は「自分はこれでいいんだという、確認が出来た」と自信に。
「今までは、教科書どおりの格好いいスイングに憧れたりもしてきたけれど、人はそれぞれ」。今のスタイルを信じて、好発進だ。

まだ無印のベテランは、「予選通過とか、優勝とか。自分はそういうのに気合いを入れて、という立場じゃまだないから」。欲張らず、気負わず2日目以降もマイペースを貫く。

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