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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2014

重永亜斗夢(しげながあとむ)は「もういちど、手嶋さんと回りたい」

平塚哲二が2日目のスタート前に、左ヒジ痛を訴えて棄権をして、2人きりのラウンドで、揃って優勝争いに加わった。手嶋多一は同じ九州勢として、近頃はいつも一緒に練習ラウンドを回る。「球筋もお互いにドローで、プレースタイルも似ていて。手嶋さんは、凄く良い人だし、勉強になることも多くて」。
手嶋には、「お前にとっては、もっと厳しい位置で回ったほうが、経験になる」とは言われたが重永にとっては、「今日も練習ラウンドみたいに回れた」と、普段着のゴルフができたことも幸いした。

20才も上の大先輩だが、気さくな性格で、気兼ねせずに回れた。
前日初日は手嶋が打てば入るというゴルフで、64をマークして単独首位に、重永も「良いイメージで回れた」。しかし、一転この日は手嶋のバーディラッシュがぱたりと止んで「多一さんが入らないから、僕もイメージ出ないです」などと、遠慮の無いジョークを言い合いながら、それでも2人揃ってV圏内で上がってきた。

持病の潰瘍性大腸炎は、ファーストフードや炭酸飲料などあえてカロリーの高いものばかり食べあさっても太れず、むしろ夏場のこの時期は痩せる一方。開幕時から、体重は4キロ落ちて56キロ。「お腹は常に、ゆるゆる状態」。練習より、大事なのは体力温存。アトムには厳しい季節に迎えたV争い。
それでも力の限りゆく。「最終日最終組で、もう一度、手嶋さんと回りたいので」。2打差で前を走る大先輩にも遅れを取らずについていく。最終日こそ、もっとも緊迫した空気の中で、直接対決をしてみせる。

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