記事

東建ホームメイトカップ 2023

祝・開幕、祝・30回、祝・復帰・・・! アトムの帰還をリョウもお祝い

戦線離脱を決意してから丸1年。
療養中のアトムが帰還した。

ツアー1勝、プロ15年目の重永亜斗夢(しげなが・あとむ)が今季開幕戦から復帰する。


久しぶりのツアー。
「やっぱり、会場はいいですね・・・」と、クラブハウスでしみじみと空気を吸い込んだら、尊敬する後輩とばったり会った。

「リョウ・・・!!」と、思わず嬉しい声が出た。


石川遼は、重永の3つ下だが「人としても尊敬できる。偉大なプロゴルファー」と仰ぐ一人である。

「アトムさん! やっと戻ってきてくれたんですね」と、歓待された。
たまたまスタッフが、開幕用に持ち合わせていた鏡割りセットでお祝いした。



重永が、打ち出の小槌でポコン、と叩くと「復帰、おめでとうございます~」。

石川からの祝辞に「グッときました・・・」と改めて、やっと戻って来られた喜びに浸った。



かねてより、潰瘍性大腸炎の持病を持つ重永が、長期離脱を決めたのは、昨年2戦目の「関西オープン」を、かつてないほど激しい下痢で欠場したあと。


30歳を越えた頃から悪化の一途を辿っており、前年末に感じていた「このままではいずれシード権どころではなくなるのではないか」との不安が的中。

「やっぱり、ストレスが一番良くない・・・」。
周囲のアドバイスや理解を得て、いったんツアーを離れることにした。


丸1年、実戦から離脱することには当初、不安や焦りがあったが「それがまたよくない。休むと決めたらゆっくり休む」。療養に徹したことで、どうにか症状は回復した。

クラブを置く間にメンタルトレーナーの指導を受けるなど、「休んだことによって、良い意味で見えてきたものもある」と、効果を実感している。


身も心も新たに復帰戦に決めたのは、2018年に嬉しい初優勝を飾ったシーズン開幕戦。

「東建ホームメイトカップ」は今年、30回の記念大会でもある。
「大会の節目に戻って来られたのも嬉しいです」と、アトム。
「予選通過とか、また優勝とか出来たら嬉しいですけど、戻って来られたばかり。まずは、久しぶりの試合を楽しめたらな、と思っています」。
ここからまた、10万馬力を取り戻す。

関連記事