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フジサンケイクラシック 2014

今週は久保谷健一が復帰戦!

成瀬トレーナー(左)から腰痛体操を教えてもらう久保谷。おかげで一杯練習できたそう。
先週は片山や武藤がケガからの復帰戦を迎えたが、今週は42歳の久保谷。
1997年にツアー初優勝を飾った思い出の大会が、今年の久保谷とっては、これが“開幕戦”も同然だ。

今年は2戦目のつるやオープンの2日目に、棄権をして以来となる自身のツアー2戦目だ。ずっと爆弾を抱えていた腰の椎間板ヘルニアは、シーズンの開幕とともに、とうとう悲鳴をあげて、いったんは会場に来るのだが、自分でティアップをするのも、カップからボールを拾うのも困難で、「クシャミや咳をするのも怖い」という状況では「回りに迷惑をかける」と、家にトンボ帰りをするというのがひとしきり続いて、とうとう6月初めに内視鏡の手術に踏み切った。

入院は1泊2泊と思いのほか簡単なものでも、その後1ヶ月は主治医の「おじいちゃんのような生活を心がけて」という厳命に従い、安静にしていたが、いよいよ「シビレが切れた」のは8月。ゴルフ中継も「自分もやりたくなっちゃうから」と、あえてテレビのスウィッチは入れずに我慢してきたが、「このままやらないとダメになっちゃう」と、8月に単身タイ・バンコクで強化合宿。

しかし「最初の1週間はやっぱりダメで」と、患部の痛みは去っても、しばらくクラブを握らなかった影響で、「今度は逆側の左の腰が痛くなったり、脇腹が痛くなったり。恥ずかしながら、ろくに練習も出来なくて」。それでもツアーきっての練習の虫は、徐々に球数を増やし、体を慣らしながら、ようやく今週の復帰戦にこぎつけた。

「いやあ、でもねまだまだ。今週は2日間完走することを目標に来たよ」と久保谷。「予選通過なんてまだまだ無理だし、4日間やろうなんて、そんな無理は出来ないし、欲搔いちゃダメ!」と、自分を戒めつつ、この日水曜日の練習日も練習場で、最初は1カゴ半で済ますつもりが、さらに1カゴ、2カゴ・・・と我知らず球数が増えていき、結局3時間も居座った。

途中、ツアーに帯同する成瀬克弘・トレーナーに腰痛体操を教えてもらい、「手術してからこんなに打てたのは初めて!」と、そこはプラスの材料に「これから何試合かをかけて、10月辺りから本格的に打てるようにしていくつもり」と、富士桜もマイペースで歩ききるつもりだ。

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