栄えある優勝者のほかにもうひとり、今大会にはミスターの誉れに預かれる賞がある。２００７年大会から設定された長嶋茂雄賞は、アルバトロス１回につき１０、ホールインワンが８、イーグルが６、バーディを１ポイントで換算し、大会期間中に最も多くポイントを獲得した選手に、賞金100万円が贈られる。

つまり、もっともアグレッシブなプレーをした選手をたたえて、ミスターから直々にお祝いの言葉がいただけるのだ。

今年、その恩恵に預かったのは市原弘大。
最終日は、ギリギリまで豪州のブラッド・ケネディとポイントで争い、１差の19ポイントで逃げ切った。

２０１２年にシード落ちを喫した市原は、今季ファイナルＱＴランクは31位の資格からにらむ復活にむけても、大きな弾みとなる受賞となった。

「市原選手は優勝には届きませんでしたが、アグレッシブに攻めるゴルフで北海道のファンにトーナメントの醍醐味を味わってもらうことが出来たと思います」と、ミスター。
表彰式では「これからも頑張って」と直々にエールも授かり背筋も伸びた。
「今日の勢いをこのまま維持して、納得のいくゴルフを続けていけば、結果は自ずとついてくる！」。自分を信じてこれからも、攻め続ける。ミスターからの労いを力に変える。

• 市原 弘大