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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2014

手嶋多一は権利を逃す・・・。全英オープン日本予選が終了

「1打、足りなかった」と手嶋
今季初戦のインドネシアPGA選手権から8試合にわたって繰り広げられてきた、全英オープンの日本予選。このツアープレーヤーNO.1決定戦をもってその最終戦を迎えて、手嶋は本当に悔しそうに「残念です」。

獲得賞金ランクを合計した“日本予選ランキング”の上位2位までの選手に与えられるリンクスコースへの切符は、目下1位と2位の孔明と優作が予選落ちしたことで、実質3番目につけていた手嶋にビッグチャンスが巡ってきた。

優作との賞金差は200万円ほど。15位前後に入れば、優作を抜いて2位に浮上する可能性はあった。

「悔しいのは14番」。1メートルの絶好のチャンスを外した。「あれを決めていれば、勢いがつけられた」。通算3アンダーは21位タイに終わって「あと1打、足りなかった」と地団駄を踏んだ。

所属先ミズノが全英オープンのオフィシャルスポンサーであり、またこの日最終日はミズノの加藤昌治・代表取締役専務が、わざわざ宍戸に出向いて、出場権の授与式が行われることになっており、ぜひそこにも花を添えたかった。

結局、自身12年ぶり3回目の全英切符は孔明と、優作に譲ったが、せめて加藤・代表取締役専務も参列する表彰式で、ミズノゆかりの選手が優勝カップを受け取ることになって、手嶋の気持ちも少し、報われた。

空き週を挟んで2週前の日本プロは、自身も7年ぶりのツアー通算7勝目。「2試合連続で、ミズノ勢が勝って良かった」と、その点では安堵して手嶋がコースを後にしてから、加藤・代表取締役専務が、ちょっとした騒動に巻き込まれていたことを、手嶋は知らない。

表彰式で同席した青木功が加藤・代表取締役専務に詰め寄ったのだ。
「これで竹谷とも、契約を結んでやってくれますか?!」。
ツアープレーヤーNO.1に輝いた竹谷は確かにミズノのクラブを使っているが、正式なアドバイザリースタッフの契約を結んでいるわけではない。それを知った青木が竹谷の“代理人”よろしく契約交渉を行うかっこうに、「竹谷、喜べ。加藤さんはOKと言ってくれたぞ。これでもう大丈夫だ!」。青木は上機嫌だったが、世界のアオキにそんなことを言われて加藤・代表取締役専務も、いったんは首を縦に振るしかないではないか・・・?!
  • ミズノの加藤・代表取締役専務から孔明と優作に贈られた全英オープンの出場証は全英オープンともゆかりが深い、JGTO理事の鈴木規夫の手にいったん託された

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